2024年 パリ オリンピックで大会開始以来 68件のサイバー攻撃を阻止
フランスのガブリエル・アタル首相は、ほとんどの閣僚とともに開催されたオリンピックイベント周辺の安全保障に関する進捗状況の報告を受けて、2024年7月30日、阻止したサイバー攻撃数を68件と発表しました。
オリンピック会場へのサイバー攻撃も阻止
これらのサイバー攻撃はすべて、オリンピック会場を標的とした2件のサイバー攻撃を含む68件すべてが予定通りに検出され、阻止されたとしており
国家情報システムセキュリティ庁(Anssi)によると、「報告された事実の大半は低強度の攻撃、分散型サービス拒否(DDoS)攻撃のようなもので、開会式や競技の最初の試合に影響を与えるようなサイバーイベントは発生していません」とのことです。
なお、政府はサイバー攻撃の種類や手法に関してはセキュリティの関係上明らかにしていません。
2021年に東京で開催された前回大会では、4億5000万件以上のサイバー攻撃を受けたとしており。大多数が接続を飽和させて IT サービスを麻痺させようとする試みだった
パリ大会の開幕前、2024年パリ大会テクノロジーディレクターのブルーノ・マリーローズ氏は、日本の「8倍から10倍」のサイバー攻撃が予想されると述べたています。
フランスの携帯電話とインターネットケーブルが切断される
サイバー攻撃は適切に防いだとしていますが、オリンピック開催前後では混乱が発生しています。
フランス警察は、フランス国内6地域に渡る光ファイバーケーブルが「破壊」された後、複数の通信事業者が混乱に見舞われたことを確認しました。
主要な光ファイバーケーブル、特に4Gネットワークを接続するケーブルは、日曜夜(7月28日)から月曜朝にかけて切断された。混乱は、ネットワーク事業者のFree、SFR、Orange Bouyguesで報告されています。
デジタル担当大臣のマリーナ・フェラーリ氏は、この攻撃を「卑怯で無責任」と呼び、事件を認め、「昨夜、複数の部門で被害が発生し、通信事業者に影響を及ぼした」と述べました。
フランスの高速鉄道も破壊
オリンピック前夜、複数の高速鉄道路線が破壊され、駅で広範囲にわたる混乱が生じた。重要なインフラに対するこの攻撃は、7月24日にサン=トラン・ド・ガムヴィルで携帯電話の塔が破壊され、大規模な通信障害が発生した後に起きました。
なお、無政府主義団体が塔攻撃の犯行声明を出し、パリオリンピックに対する抗議だと主張しています。
引用
Foreign interference, terrorism, cyber-attacks: Paris Olympics face unprecedented security risks