英 国防総省へ不正アクセス 背後に中国が関与か
2024年5月7日 英国の国防省へ不正アクセスで軍の給与支払いネットワークへ侵入され、役および予備役人のほか、最近退役した退役軍人の個人データが漏洩した事を発表しました。
不正アクセスの概要
侵害された端末には、主に氏名と銀行口座情報がありましたが、少数の事例では住所も含まれていました。
また、漏洩した給与明細書は推定27万件です。
侵入経路はまだ解明されていませんが請負業者側に「潜在的な過失」の証拠があるとし、これが不正アクセスを容易にした可能性があると指摘しました。
なお、国防省は侵害の発生を把握した直後、侵入の拡大を防ぐためにシステムを隔離し、すべての支払処理を停止しました。
しかし、この事件は給与、経費、退役軍人年金に大きな影響を与えるものではありませんでしたので、
4月の給与はすべて問題なく支給されました。
不正アクセスは中国?
英子のBBCやスカイニュースは中国が関与している事を報道していますが、スナク首相は明言を避けています。
引用:ロイターニュース日本語版
給与データで分析できる事
漏洩した給与データで、作戦行動を判別する事も可能です。
大規模な軍事作戦行動はリアルタイムで衛星で判断できますが、中隊規模での秘密作戦や非正規作戦では衛星で判断する事はできません。
その為、漏洩した給与データの内容から作戦行動や方針を紐解くことも可能になります。