
米財務省外国資産管理局(OFAC)は、米国政府システムや重要インフラへのサイバー攻撃を行ったとして、個人と中国政府系ハッカー集団「ソルト・タイフーン」に関連する企業に制裁を課しました。
制裁の概要
財務省の発表によると、中国国家安全部(MSS)に所属し、10年以上にわたりサイバー活動を実行した尹克成(Yin Kecheng)とソルト・タイフーン:Salt Typhoon(別名: Earth Estries)グループに直接関与していた四川聚心和ネットワークテクノロジー株式会社(Sichuan Juxinhe)の2つへ制裁を行うと発表しました。
尹克成(Yin Kecheng)は中国系ハッカーグループ シルク・タイフーン(別名:Hafnium,UNC5221)が行った、米財務省やジャネット・イエレン財務長官へのハッキングに関与しているとされています。
四川聚心和ネットワークテクノロジー株式会社(Sichuan Juxinhe)はソルト・タイフーンが行ったサイバー攻撃に直接関与しているとされており、ソルト・タイフーンは米国の大手通信会社やインターネット サービス プロバイダーへの複数の不正アクセス・侵入事件に関与し、著名人の機密通信をスパイしていたことが指摘されています。
制裁の内容
- 財産凍結:
- 米国内の財産および資産権益が凍結され、関連する取引が禁止されます。
- 制裁対象者が50%以上所有する事業体も凍結対象。
- 取引禁止:
- 米国人による制裁対象者との取引が一般的に禁止。
- 違反者には民事および刑事罰が科される可能性。