
東京の出版社のインターネットのサーバーにサイバー攻撃を仕掛けてシステムをダウンさせ、ウェブサイトを閲覧できなくさせたとして、警察庁のサイバー特別捜査部は、大分県に住む25歳の容疑者を逮捕しました。容疑者が、サイバー攻撃を代行する海外のネットサービスを使っていたとみて、捜査を進めています。
逮捕されたのは大分市の配管工、赤坂篤洋容疑者(25)です。
DDos攻撃を依頼
警察庁によりますと、赤坂容疑者はおととし3月、都内にある大手出版社のサーバーに大量のアクセスをしてシステムをダウンさせる「DDos攻撃」を仕掛け、およそ1時間半にわたって、ウェブサイトを閲覧できない状態にさせた疑いが持たれています。
「DDos攻撃」に悪用されている「Bootyou」という海外のネットサービスについて日本を含む複数の国の捜査機関が共同捜査を進める中で、赤坂容疑者が出版社に攻撃を仕掛けていた疑いが浮上したということです。
その後の捜査関係者への取材で、赤坂容疑者は「サイバー攻撃が簡単に成功するセキュリティの弱そうな中小企業を狙った」「大企業は狙わなかった」「ストレス発散でやった」と供述していることが新たに分かりました。
赤坂容疑者は他にも、食品製造会社や学校などの教育機関を狙って、攻撃を繰り返していたということです。
引用
海外に“サイバー攻撃依頼”男を逮捕 「セキュリティの弱そうな中小企業を狙った」
国際的に摘発されているDDOS攻撃請負(代行)サービス
DDOS攻撃請負(代行)サービスは国際的にも問題視されており、定期的に摘発されています。
2022年にはIPStresser[.]com、RoyalStresser[.]com、SecurityTeam[.]io、Astrostress[.]com、Booter[.]sx、およびTrueSecurityServices[.]ioというDDOS攻撃請負(代行)サービスを運営していた6人が逮捕されました。
また、Operation Power Offという活動で2024年にdigitalstress.suをというDDOS攻撃請負(代行)サービスを運営していた1名が逮捕されました。