
2024年9月6日 日本生命相互会社で約9.6万人の個人情報が漏洩した事を発表しました。グループ間で他の保険会社の契約情報を情報共有していた事が漏洩の原因となります。
目次
情報漏洩の概要
日本生命相互会社と子会社代理店である
・株式会社ライフサロン(社長:田中大資)
・株式会社ほけんの110番(社長:山本真一郎)
・株式会社ライフプラザパートナーズ(社長:山根隆男)
との間で他の保険会社の契約情報の授受があった事が判明
また、上記3社の持ち株会社である株式会社LHL(社長:太田裕治)とほけんの110社でも同様に契約情報の授受があった事が判明
現時点で判明している情報漏洩の内容と件数
以下の情報が漏洩。なお現時点では外部への流出や営業活動への使用は確認されていないとのこと
(1)日本生命相互会社とライフサロン、ほけんの110番およびLPPとの間の情報授受
[事案①] ほけんの110番から日本生命相互会社への他社契約情報の漏えい
- 発生時期: 2021年7月
- 件数: 約1.8万名分
- 情報の内容: 年齢、性別、証券番号等
- 経緯・目的等: 日本生命相互会社職員が、子会社の経営管理の一環として、ほけんの110番の収支管理を目的に関連データを取得し、資料作成。個人情報の取り扱いに関する認識が不十分であり、バックデータにお客様情報が残存された資料を当社サーバーに保管。
[事案②] ライフサロンおよびほけんの110番から当社への他社契約情報の漏えい
- 発生時期: 2023年2月
- 件数: 約1.2万名分
- 情報の内容: 名前、生年月日、年齢、性別、証券番号等
- 経緯・目的等: (調査中)※ライフサロンおよびほけんの110番が取り扱った契約情報を含む資料が当社サーバーに保管されていることが判明。
[事案③] LPPから当社への他社契約情報の漏えい
- 発生時期: 2023年4月および2024年1月
- 件数: 約840名分
- 情報の内容: 証券番号
- 経緯・目的等: 当社からLPPへの出向者が、LPPの経営管理を担う当社職員からの依頼を受け、同社における苦情等発生状況に係るデータを当社にメール送信。名前等の情報は削除していたものの、証券番号が個人情報に該当するとの認識がなく、バックデータに証券番号を含む資料を当社にメール送信し、サーバーに保管。
(2)LHLとほけんの110番との間の情報授受
- [事案④] ほけんの110番からLHLへの他社契約情報の漏えい
- 発生時期: 2023年12月および2024年4月
- 件数: 約6.6万名分
- 情報の内容: 名前、生年月日、保険料、証券番号等
- 経緯・目的等: 当社からLHLへの出向者が、子会社の経営管理の一環として、ほけんの110番の収支管理を目的に関連データを取得し、資料作成。個人情報の取り扱いに関する認識が不十分であり、バックデータにお客様情報が残存された資料をLHLのサーバーに保管。
続発する保険会社と代理店による情報共有
2024年8月に乗り合い代理店に出向中の損保社員が、出向先の店舗で管理されていた同業他社の顧客情報を自社に送っていたほか、乗り合い代理店の社員どうしで連絡を取り合うメールの宛先に損保各社の担当者が含まれていた事が判明し、金融庁が調査指示を送付しています。
このインシデントでは、調査の結果4社で合計約250名の情報が漏洩していた事がわかっています。