
GMO Flatt Security株式会社のセキュリティリサーチャーのRyotaK氏はGit クライアントに資格情報を自動的に提供する GitHub Desktop の機能に、細工された URL を指す悪意のあるリポジトリが資格情報を漏洩できる脆弱性が含まれていることを 発見しました。
目次
脆弱性 CVE-2025-23040の概要
GitHub Desktopにおいてキャリッジリターンの取り扱いが不適切であるため、CVE-2024-52006と組み合わせることでGitの認証情報が漏洩する問題
脆弱性 CVE-2024-52006の概要
Gitにおける、クレデンシャルヘルパーに対してキャリッジリターンを送信してしまう問題
脆弱性 CVE-2024-50338の概要
Git Credential Managerにおいてキャリッジリターンの取り扱いが不適切であるため、CVE-2024-52006と組み合わせることでGitの認証情報が漏洩する問題
脆弱性 CVE-2024-53263の概要
Git LFSにおいて、クレデンシャルヘルパーに対して改行文字を送信してしまい、Gitの認証情報が漏洩する問題
脆弱性 CVE-2024-53858の概要
GitHub CLIをGitHub Codespaces上で実行した際、任意のホストに対してGitHub.com用のアクセストークンを送信してしまう問題
GitHubの対応
GitHub は、CVE-2024-50349 および CVE-2024-52006 を報告した RyotaK氏 に感謝し
・GitHub Desktop バージョン 3.4.12 で CVE-2025-23040 を修正
・Git LFS バージョン 3.6.1 で CVE-2024-53263 を修正しGit Credential Manager バージョン 2.6.1 で CVE-2024-50338 を修正したことを発表しました。