分散型SNS「Mastodon」の公式サーバーを運営するMastodon.socialは、2025年6月17日に新しい利用規約を発表しました。この規約は7月1日から適用され、ユーザーの投稿やプロフィール情報を無断で収集し、AIモデルの訓練に利用する行為が明確に禁止されます。
規約変更の概要
近年、企業や研究者によるSNSデータの大量スクレイピングを活用した大規模言語モデル(LLM)の訓練が広がっています。X(旧Twitter)やRedditも同様の規約改定を実施しており、Mastodon.socialもプライバシー保護とサービスの安全性を最優先に、この流れに追随しました。
新利用規約では、ウェブクローラーやボット、データマイニングツールなど、自動化された手法によるデータ抽出を全面的に禁止します。具体的には「アーカイブ目的の収集」や「LLM訓練」を例示し、許可なく行った場合は損害賠償請求やサービス利用停止など、法的措置を検討すると明記しています。
対象は公式サーバーのみ
ただし、この禁止措置は公式サーバー(Mastodon.social)のみを対象としています。Fediverseを構成する他インスタンスでは、各運営者が同等の規約を採用しない限り、データ収集を行う企業や個人への対策は及びません。
Mastodonの利点である分散型の仕組みを活かしつつも、各インスタンスで利用規約の水準を合わせることが今後の大きな課題です。公式サーバーの動きをきっかけに、Fediverse全体でプライバシー保護を強化する動きが広がることが期待されます。
合わせて、ユーザーの最低年齢を従来の13歳から16歳に引き上げる改定も行われました。米国限定だった年齢制限をグローバル基準に統一し、未成年者の安全確保を強化します。
参照








