株式会社イズミ 不正アクセスで第63期有価証券報告書の提出期限延長を発表
2024年5月31日 株式会社イズミは2月に発生した不正アクセスによりランサムウェアに感染しました。その後、基幹システムは復旧されましたが、各種処理の遅延により第63期有価証券報告書の提出期限延長を発表しました。
目次
延長前の提出期限
2024 年5月 31 日
延長が承認された場合の提出期限
2024 年7月 31 日
延長理由
売上登録・仕入れ計上へ影響
サイバー攻撃の後に財務会計系システムのサーバーの復旧を最優先に行い、ウィルスチェックを行い安全性を確認の上、順次稼働を行いました。
その後、ウィルスチェックを行い、問題ないことが確認された本社経理担当者のパソコンに対し、順次
接続を開始。
しかしながら、順次稼働後も社内外のネットワーク環境はアクセス制限された状況が続き、会計システムへの接続PCは本社の一部PCに限定した運用が行われました。
そのような環境の中、売上の登録作業、仕入計上と先述の概算払いとの精査及び確定には相当の時間を要した。
給与計算も概算払い
人件費関連でもネットワーク遮断に伴う人事系システムの停止により、勤怠データが一
時停止するなど給与計算も2月分支給日まで間に合わず概算払いを実施。
固定資産計上が遅延
固定資産関連では、グループ会社の基幹系システムも被害にあったため、当該システムから発行され
る請求書が大幅に遅延したことにより、当社含め関係するグループ会社は固定資産計上処
理が大幅に遅延しました。
現在、基幹系システム及び財務会計系システムは一部を除き正常稼働し、社外ネットワー
クへの接続は一部制限を実施しているが、社内ネットワークへのアクセス制限は解除さ
れいるとのこと。2月分概算払いの精査も終え、2024 年2月期決算整理を行う上で必要なシ
ステムが稼働でき、必要なデータも登録を終えている状態まで業務環境は復旧しており、単
体決算数値及び連結決算数値確定に向けた作業を進めているとのこと。
有価証券報告書の作成状況及び監査の状況
基幹系システム及び財務会計系システムが
停止していた期間の業務プロセスを変更せざるを得ない状況であり、変更プロセスに対応
するための新たな内部統制評価に向けた必要な手続きを策定し監査することになります。
また、有価証券報告書の監査手続きに加えシステム復旧に対するIT監査も加わることか
ら、7月末日まで有価証券報告書を提出する予定
引用:第63 期有価証券報告書の提出期限延長に関する承認申請書提出のお知らせ
不正アクセスの概要
2024年5月9日 株式会社イズミは2月に発生したランサムウェア攻撃の被害により、約770万件の個人情報漏洩の可能性を発表しました。