2025年に入り、YouTubeは広告ブロッカー対策として新たな手法「偽バッファリング(Fake Buffering)」のA/Bテストを展開しています。この動きは特定のユーザーに対して意図的な動画再生の遅延を引き起こすもので、ユーザー体験への影響が懸念されています。
試験的な広告ブロッカー対策-偽バッファリング(Fake Buffering)
「偽バッファリング」は、広告ブロックが検出された際に、動画の読み込みを意図的に遅延させる技術です。具体的には、広告の再生時間の80%に相当する時間分、動画の冒頭再生が遅延します。
たとえば、15秒の広告が本来表示される場面では、約12秒間の再生遅延が発生します。6秒と15秒の広告が連続するケースでは最大16.8秒程度の遅延になる可能性があります。
この仕様はすべてのユーザーに適用されるわけではなく、Googleが実施するA/Bテストの一環で、一部ユーザーに限定されています。
技術的な仕組み
システムエンジニアの@LOOPS氏の調査によると
YouTubeは動画再生時に、内部APIである「InnerTube API」経由で動画再生に必要な情報を取得しています。再生される動画ストリームは「Google Video Services(GVS)」という仕組みで配信され、ここでサーバー側のバックオフ機能を使って遅延指示が行われます。
広告ブロッカーが動作していると、広告がスキップされた代わりに、GVSは初回リクエストに対して動画データを送信せず、一定時間の遅延を指示します。この仕組みによって、あたかも回線や動画の読み込みに問題があるように見せかけられるのが「偽バッファリング」の本質です。



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