KADOKAWAグループがシステム障害に関する第三報を発表

KADOKAWAグループがシステム障害に関する第三報を発表

2024年6月27日 株式会社KADOKAWAがKADOKAWAグループやニコニコ動画などに発生したサイバー攻撃・ランサムウェア攻撃に起因する、システム障害と復旧活動に関して第三報を公表しました。

システムと事業活動の回復状況


事業活動の根幹である経理機能の立て直しと、売上規模が大きい出版事業の製造・物流機能の正常
化を最優先事項として取り組んでおり、経理機能については、アナログ対応も含め7月初旬に復旧する目途が立っております。
出版製造については、重版は優先順位をつけて製造を行っているのが現状ですが、新刊は平常時の水準を維持しております。

出版物流については、自社システムの影響度が高い既刊の出荷部数は平常時の3分の1程度となっておりますが、新刊は平常時と同等の水準を維持しております。

今後も、製造・物流に関連するシステムの復旧作業を加速させることと並行して、当面のインシデント対応として、人的リソースの拡大などシステムに依存しない体制を整備することで、事業への影響を最小限にとどめる対策を講じてまいります。

影響を受けている主な事業の現状

出版事業

製造

○ システムに依存しない対応も進め、製造への影響の最小化に努めております。
○ 国内紙書籍においては、重版の製造に関しては優先順位をつけて対応しておりますが、新刊の製
造は平常時の水準を維持しております。
○ 電子書籍については、システム障害発生直後に一部配信が遅れるケースがございましたが、現在
は制作への影響は発生しておりません。

物流

○ システムに依存しない対応も進め、物流への影響の最小化に努めております。
○ KADOKAWAの書籍出荷の割合は、新刊・既刊がそれぞれ約5割(総出荷金額ベース)です。新刊について
は、平常時と同等の水準の出荷部数を維持しております。
○ 一方、自社システムの影響度が高い既刊においては、販売会社の協力を得ながら可能な限り書店
からの注文に応じて出荷を進めておりますが、現時点では平常時の3分の1程度の出荷部数となっ
ております。

Webサービス事業

○ ニコニコファミリーのサービス全般、およびニコニコアカウントによる外部サービスへのログイ
ンも引き続き停⽌中です。
○ 一方で「ニコニコ動画(Re:仮)」に続いて、「ニコニコ生放送(Re:仮)」や「ニコニ・コモン
ズ(Re:仮)」などのユーザー向け臨時サービスの提供を開始したことに加え、「ニコニコ漫画
スマートフォン版Webサイト」、「NicoFT」など既存サービスについても再開いたしました。
また、既存サービスである「ニコニコチャンネルプラス」については、6月28日(金)の再開を予定
しております。

MD事業

○ 商品の卸売に関しては、現時点で発生している影響は限定的であり、出荷機能についても概ね平
常通りに回復しております。
○ KADOKAWA運営のオンラインショップについては、下記の通りです。
■ KADOKAWAが提供するアカウント認証機能に不具合が生じていることにより、同機能の導入店に
おいて当該ユーザーがログインできない障害が発生しております。なお、これらショップ
の一部では代替の認証機能導入の検討・準備を進めております。


■ アクセスができない障害が発生しているオンラインショップについては、暫定的にKADOKAWAが
運営する別のショップ内に臨時ページを開設するなどの対応をしております。

情報漏洩について

現在、情報漏洩の可能性に関して外部専門機関等の支援を受けながら調査を実施しております。
なお、「ニコニコ」サービスを含む当社グループの顧客のクレジットカード情報につきましては、社内でデータを保有していないため、当社からの情報漏洩は起こらない仕組みとなっております。

引用:【第3報】KADOKAWAグループにおけるシステム障害及び事業活動の現状について

代表のXアカウントが乗っ取られる

パスワードの使い回しか?Xアカウントが乗っ取られる

ランサムウェアグループ「BlackSuit」が犯行声明を発表

脅威監視会社の「HackManac」によると、ロシア系のランサムウェア攻撃グループ「BlackSuit(ブラックスーツ)」が直近で発生したKADOKAWAグループやニコニコ動画へのサイバー攻撃・ランサムウェア攻撃に関与し、データを窃取したと発表しました。

身代金の支払い期限は7/1となっています。

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