
2025年3月25日、ChatGPTの新バージョンがリリースされ世界的に現実の写真やネットミーム イラストをスタジオジブリ風のAIイラストにするミームが流行しています。一方で、機械学習データでジブリ作品が利用されているか、利用している場合許可を得ているかはOpenAIは明確に回答していません。
自身のXアイコンをジブリ風イラストに変更するサム・アルトマン
OpenAIの代表サム・アルトマンは2025年3月26日に自身のXアカウントのアイコンをジブリ風イラストへ変更しました。
このイラスト以外にも以下のような
- NFT 猿
- 第一期中のトランプ大統領とG7首脳会談の1枚
- パリ五輪銀メダル「無課金おじさん」ユスフ・ディケチさん
- ライヒスタークの赤旗の写真
- ゼレンスキー大統領の会議
- 9.11の貿易センタービルへの飛行機突入
- ジョージフロイトの拘束
- エフゲニー・プリゴジンのクーデター時の声明
など歴史的な写真から広告素材まで幅広く「ジブリ風」に加工され拡散されています。
スタジオジブリの宮崎駿監督は、過去AIで作成されたCGを閲覧し
「これを作る人たちは痛みとか何も考えないでやっているでしょう。極めて不愉快ですよね。そんなに気持ち悪いものをやりたいなら勝手にやっていればいいだけで、僕はこれを自分たちの仕事とつなげたいとは全然思いません。極めてなにか生命に対する侮辱を感じます」とコメントしています。
なお、3月28日時点でスタジオジブリと日本政府は公式声明を発表していません。 一部ジブリの公式声明が発表されているかのような画像も拡散されていますが、それもAI製ですのでご注意ください
OpenAI:学習データにジブリの作品を利用しているかは回答していない
日本人の目からすれば「ジブリ風のイラスト」とされているイラストは、明らかにジブリの作品と似たイラストが出力されています。
一方ChatGPTを提供するOpenAIはスタジオジブリの作品を機械学習データに利用しているか、利用している場合は許諾を得ているか?は回答していません。
無断で利用されている場合は、著作権侵害になります。
このような事態を放置すると、日本の漫画やイラストがさらに機械学習に利用されクリエイターや日本のコンテンツ産業に壊滅的な打撃が発生します。
この事から日本政府は何らかの声明を発表する事を願っています。