アニメ「温泉幼精ハコネちゃん」の公式サイトとして使われていたドメインhttps://www.hakone-chan.jp/ が、第三者に取得され、現在はオンラインカジノ関連のサイトへ転用されていることが分かりました。
目次
概要
制作元の株式会社旭プロダクションは 2025 年 12 月 10 日付のリリースで、同ドメインはすでに同社および製作委員会とは一切関係がないことを明言し、「偽サイトにアクセスしたり、個人情報を入力したりしないように」と注意喚起しています。
公式作品名やロゴに近いデザインを残したまま、まったく別目的のサイトに差し替えられているため、過去に作品サイトを閲覧していたファンや、検索結果からアクセスしたユーザーが誤認するリスクが高い状態です。
現在の hakone-chan.jp はオンラインカジノ記事に誘導
添付キャプチャから分かるように、現在の hakone-chan.jp には「HAKONE-CHAN」のロゴとナビゲーションが表示され、一見すると公式サイトのように見えます。
しかし、メインコンテンツには
温泉でリラックスしながらオンラインカジノを楽しむ!入金不要ボーナス活用法
といったオンラインカジノの紹介記事が掲載されており、温泉とカジノを組み合わせた広告色の強い内容になっています。
過去にアニメサイトとしてこのドメインを知っていた人ほど、「公式がタイアップ企画を始めたのか?」と誤解してしまいかねません。
記事内リンクの先で、さらに別ドメインのカジノサイトやアフィリエイトページへ誘導される可能性もあり、場合によっては不正アプリのインストールや個人情報の入力を求められるおそれがあります。
廃止済みドメインが第三者に取得される
ドメインを更新せず失効させると、一定の保留期間を経て、誰でも再取得できる状態になります。いわゆる「ドロップキャッチ」と呼ばれるもので、これ自体は制度上合法です。
問題は、かつて公式サイトとして使われていたドメインには
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過去の公式案内やニュース記事に URL が残っている
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ファンや利用者がブックマークしている
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検索エンジンの結果に長く表示され続ける
といった信頼があります。
攻撃者やアフィリエイターから見ると、「最初から怪しいドメインを一から育てる」より、「企業・団体が使っていた名前付きドメイン」を拾う方が、はるかに信用を装いやすくなります。
今回の hakone-chan.jp も、アニメ公式に見せかけつつ、オンラインカジノに誘導する乗っ取り利用の典型例といえます。
グーポンサービスや採用サイトでも起きた同様の事例
今回とよく似た事案は、すでに複数報告されています。
旧ポイントサービス「グーポン」のドメイン再取得
2025 年 12 月 3 日には、株式会社ヴィンクスが、終了済みポイントサービス「グーポンサービス」で利用していたドメイン goopon.com が第三者に再取得されたことを公表しました。
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サービス自体は 2023 年 5 月に終了
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2023 年 6 月以降、自社では一切利用していない
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現在の
goopon.comは同社と無関係なサイトに転送されている
として、過去のメルマガや案内に残ったリンクからアクセスしても、ID・パスワードやクレジットカード情報を入力しないよう強く注意を促しています。
実際にアクセスすると、Microsoft サポート画面を装った「ウイルス感染を検出」「Windows 技術者に電話せよ」といった日本語の偽警告が表示されるケースも確認されています。いわゆる「偽サポート」型詐欺サイトで、電話をかけさせて遠隔操作や金銭の支払いを迫る、典型的な手口です。
ほかにも続く「旧ドメインの悪用」
同様のパターンとして、
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セキュリティベンダーの旧ブログドメインが一時的に“パパ活ブログ”に変わっていた事例
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地方自治体のキャンペーンサイトの旧ドメインが、オンラインカジノサイトへ転用されていた事例
なども報告されています。いずれも、元の運営主体とは無関係の第三者が、失効したドメインを取得し、広告や詐欺に利用していたものです。
なぜ廃止済みドメインが狙われるのか
攻撃者やスパム業者から見ると、企業や公共機関が手放したドメインには、次のような“うまみ”があります。
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最低限のブランド価値が残っている
作品名や企業名を含むドメインは、それだけで「公式っぽさ」を演出できます。 -
一定量のアクセスが期待できる
古いメールやチラシの QR コード、ブログの過去記事、SNS 投稿などから、長期間アクセスが続きます。 -
検索エンジンの評価が引き継がれる
過去に多数のサイトからリンクされていた場合、新しいコンテンツを置いても検索上位に表示されやすくなります。
こうした要素はフィッシング、偽サポート詐欺、違法ギャンブルサイトへの誘導などに非常に相性が良く、今後も同様の悪用が続くと見ておいた方がよいでしょう。








