
鹿児島県は、県が運営する知事公式Facebookアカウント「鹿児島県知事 塩田康一」を名乗るなりすましアカウントが複数確認されたことを、2025年5月14日に公表しました。
県では速やかに通報対応を行い、現在は該当なりすましアカウントが利用できない状態となっています。
情報システム部門としても、なりすましアカウントによる二次被害防止に向けた注意喚起が必要ですので、以下に詳細をまとめます。
事案の概要
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本件は、県職員からの情報提供により発覚しました。
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なりすましアカウントは2件確認され、いずれも「鹿児島県知事 塩田康一」公式ページを装ったものでした。
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2025年5月13日(火)にプロフィール画像およびカバー写真が変更されていましたが、いずれも記事投稿はなく、フォロワー数も0人でした。
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県職員による通報後、5月14日8時30分時点で該当アカウントが利用できないことを確認しています。
確認されたなりすましアカウント情報
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なりすましアカウント①
- URL:https://www.facebook.com/profile.php?id=61576310276728&sk=about
- 「鹿児島県知事」の記載なし
- 投稿・フォロワー数ゼロ -
なりすましアカウント②
- URL:https://www.facebook.com/profile.php?id=61575883274175
- 同様に「鹿児島県知事」の記載なし、投稿・フォロワー数ゼロ
知事の正しいアカウント
https://www.facebook.com/shiota.koichi.pref.kagoshima/
現在の対応と状況
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県は公式ホームページおよび公式Facebookを通じて、県民向けに注意喚起を実施しています。
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現時点で、なりすましアカウントに起因する被害報告は確認されていません。
情報システム部門への対応推奨事項
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なりすましアカウントの存在を周知し、正規アカウントとの見分け方を社内・関係者に周知徹底してください。
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関連機関や取引先へも、偽アカウントへの不用意なアクセスや個人情報提供を防ぐよう注意喚起してください。
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SNSを利用する部署においては、公式アカウント管理状況の再確認と、異常検知時の速やかな報告フローを整備してください。
まとめ
今回のなりすまし事案は、現時点で実害は確認されていないものの、偽情報の拡散リスクやなりすましアカウントによるフィッシング被害につながる可能性もあります。
公式アカウント運用時には、常に本人確認手段を明示し、なりすまし対策を講じる必要があります。
今後も、行政機関や企業の公式アカウントを狙ったなりすましリスクに警戒を続け、迅速な通報・対応体制を整えておくことが重要です。