三菱電機は2025年12月16日、GOT(表示器)向け開発ツール「GT Designer3」に、認証情報が平文で保存されることに起因する情報漏えいの脆弱性(CVE-2025-11009)があると公表しました。GT Designer3は認証情報を平文のまま保存し、平文のまま突合(照合)も行う仕様で、攻撃者がプロジェクトデータにアクセスできる場合、そこから認証情報を取得できる可能性があります。
何が問題か:プロジェクトデータから認証情報が取られる可能性
脆弱性の根本は「重要な情報の平文保存(CWE-312)」です。攻撃者がGT Designer3のプロジェクトデータを入手できれば、保存されている認証情報を平文で読み取れる可能性があるとしています。取得された認証情報が悪用されると、GOT2000シリーズまたはGOT1000シリーズが不正に操作される恐れがある、というのが同社の説明です。
CVEと深刻度(CVSS)
本件のCVEは CVE-2025-11009。CVSS v3.1のベクターは AV:L/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N で、基本値は 5.1 とされています。
(前提として「ローカル(AV:L)」かつ「攻撃難易度が高い(AC:H)」一方で、情報漏えいは「高(C:H)」という整理です)
影響を受ける製品・バージョン
影響範囲として挙げられているのは以下の通りで、いずれも「全バージョン」が対象です。
-
GT Designer3 Version1(GOT2000) 全バージョン
-
GT Designer3 Version1(GOT1000) 全バージョン
対策版は提供予定なし 利用者は軽減策で対応へ
三菱電機は、対策版(修正版)のリリース予定はないと明記しており、ユーザー側で軽減策・回避策を取るよう求めています。主な推奨事項は次の通りです。
-
開発用PCはLAN内で使用し、信頼できないネットワーク/ホスト/ユーザーからのリモートログインを遮断する
-
インターネット接続が必要な場合は、ファイアウォールやVPN等で不正アクセスを防ぎ、信頼できるユーザーだけにリモートログインを許可する
-
開発用PCおよび通信可能なPC・ネットワーク機器への物理アクセスを制限する
-
開発用PCにウイルス対策ソフトを導入する
-
不審なファイルを開かない、不審なリンクをクリックしない








