MongoDBに深刻なDoS脆弱性(CVE-2025-6709)

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MongoDBに深刻なDoS脆弱性(CVE-2025-6709)

MongoDB Serverにおいて、OpenID Connect(OIDC)認証の処理に起因する深刻なDoS(サービス拒否)脆弱性が発見されました。CVE-2025-6709として報告されたこの問題は、未認証の状態でも悪用が可能であり、特定のJSONデータを送信することでサーバをクラッシュさせることができます。

脆弱性の概要と影響範囲

この脆弱性は、JSONデータに含まれる特定の日時形式の値に対する入力バリデーションが不十分なために発生し、MongoDB ServerのOIDC認証処理中にインバリアントエラーが発生し、サーバのプロセスが停止します。

影響を受けるバージョンは以下の通りです。

バージョン系列 影響を受けるバージョン 修正済みバージョン
v6.0 6.0.21未満(※認証後に悪用可能) 6.0.21以上
v7.0 7.0.17未満 7.0.17以上
v8.0 8.0.5未満 8.0.5以上
{ "maliciousField": "2025-06-27T00:00:00Z" }

このペイロードにより、MongoDBサーバはインバリアントチェックに失敗し、クラッシュ状態に陥ります。

一時的な緩和策と推奨対応

MongoDB側は、現時点ではこの脆弱性の悪用事例は確認されていないとしていますが、mongo shell等による再現は容易であり、早急な対応が求められます。

推奨対応

  • 直ちに該当バージョンからパッチ適用済みの最新バージョンへアップデート

  • アップデートが困難な場合は、一時的にOIDC認証機能を無効化

  • 認証ログに不審なJSONペイロードや日付オブジェクトの出現がないか監視を強化