
ゲーム配信プラットフォームSteamにおいて、「PirateFi」というタイトルがマルウェアを含んだバージョンに置き換えられていたことが判明しました。
Steamのゲーム「PirateFi」とは
Seaworth Interactive(シーワース・インタラクティブ)によってリリースされたサバイバルゲームです。
Steam はこのゲームにマルウェアが含まれていることを発見し、ユーザーに警告を発信しました。
画像引用:インターネットアーカイブ
Vidar Infostealer
セキュリティ企業SECUINFRAのMarius Genheimer氏がこのゲームを解析した結果、このゲームにはVidar Infostealerという情報窃取型のマルウェアが仕込まれていました。
今回のケースでは、「Pirate.exe」というファイルに仕込まれた「Howard.exe」がInnoSetupインストーラーにより実行される形で拡散されました。
Vidar Infostealerの挙動
- Webブラウザに保存されたパスワードの窃取
- 仮想通貨ウォレットの認証情報を取得
- メールクライアントやその他の機密情報を流出
- セッションCookieを盗み、アカウントの乗っ取りを可能にする
SECUINFRAの警告によると、「PirateFi」をプレイしたユーザーは、ブラウザやメールクライアント、仮想通貨ウォレットなどに保存された認証情報が漏洩している可能性があるとのことです。
Genheimer氏はこのゲーム「PirateFi」 の名前には Web3/ブロックチェーン/暗号通貨に関心のあるプレイヤー層を引き付けるための意図的なもので最大 1,500 人が影響を受ける可能性があるとしています。
参照
PirateFi game on Steam caught installing password-stealing malware