AI SOC スタートアップ「Exaforce」がシリーズBで1億2,500万ドルを調達—評価額7億2,500万ドル・累計調達額2億ドル。東京オフィスを開設し日本市場へ本格参入

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AI SOCスタートアップ「Exaforce」がシリーズBで1億2,500万ドルを調達—評価額7億2,500万ドル・累計調達額2億ドル。東京オフィスを開設し日本市場へ本格参入

「エージェント型セキュリティオペレーション(Agentic Security Operations)のパイオニア」を標榜するAIスタートアップExaforce(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ湾岸地域、CEO:Ankur Singla)は2026年5月12日、シリーズB資金調達ラウンドで1億2,500万ドル(約190億円)を調達したとBusiness Wire経由で発表しました(Business Wire・2026年5月12日)。

本ラウンドは「AI SOCの新興分野における過去最大級」とExaforceは説明しており、これにより累計調達額は2億ドル(約305億円)に達しました。あわせて東京オフィスを開設し、専任のエンジニアリングチームとMDR(マネージド・ディテクション・アンド・レスポンス)チームを配置して日本市場への本格参入を宣言しています。


この記事のサマリー

  • 調達額:シリーズBで1億2,500万ドル(約190億円)
  • 評価額7億2,500万ドル(約1,107億円)(TechCrunch)
  • 累計調達額2億ドル(約305億円)(シリーズA 7,500万ドル+今回)
  • 投資家:HarbourVest Partners・Peak XV Partners(旧Sequoia India/Southeast Asia)・Mayfield Fund・Khosla Ventures・Seligman Ventures・AICONIC
  • 調達発表日:2026年5月12日
  • 日本への展開:東京オフィスを新設。専任エンジニアリングチームとMDRチームを配置し、日本の顧客をサポート。
  • プロダクトの核心:AIエージェント「Exabots」とリアルタイムセキュリティ知識グラフを組み合わせたAIネイティブSOCプラットフォーム。手動作業の最大90%を自動化すると主張。
  • 最新機能:「Vibe Hunting(バイブハンティング)」——自然言語クエリで攻撃の兆候を調査できる機能。
  • 顧客:ヘルスケア・テクノロジー・金融サービス分野を中心に20社超。Replit・Guardant Health・Invisible Technologies等を含む。
  • 調達資金の用途:コアプラットフォーム(マルチモデルAI・リアルタイム知識グラフ)の強化、日本・欧州を含むグローバル展開の加速。

Exaforceとは——「AIで攻撃と戦う」AI SOCプラットフォーム

Exaforceは、従来の人間主導のSOC(セキュリティオペレーションセンター)運営を根本から変革することを目指して設立されたAIスタートアップです。設立から3年で評価額7億2,500万ドルに達した急成長企業であり、「AIが攻撃を高度化・高速化する時代に、防御側も同等のスピードと推論力でAIを活用しなければならない」という問題意識を事業の根幹に置いています。

同社のプラットフォームは**「AIネイティブ(AI-native)」**と表現される通り、既存のセキュリティツールの上にAIを追加するのではなく、AIを前提として設計された統合プラットフォームです。

コアテクノロジー①:リアルタイムセキュリティ知識グラフ

Exaforceのプラットフォームの基盤となるのが、リアルタイムセキュリティ知識グラフです。組織の環境全体から収集したセキュリティデータを動的に構造化し、AIエージェントが脅威を検知・調査・対応する際に必要な「完全なコンテキスト」を即座に提供します。

CEO Ankur Singla氏は「我々はExaforceを、防御担当者が実際に作業を行うプラットフォームとして構築した。既存ツールの上にAIを被せたものではない。リアルタイム知識グラフから始まり、セキュリティエンジニアとAIエージェントが同じ情報を共有できる豊かな調査・可視化体験へと広がる」と述べています。

コアテクノロジー②:AIエージェント「Exabots」

ExabotsはExaforceが開発するAIエージェント群です。セキュリティデータを自律的に分析し、脅威の検知・トリアージ・調査・対応を機械の速度で実行します。SC Mediaの分析によれば、Exaforceのプラットフォームはアナリストの手動作業を最大90%削減できると同社は主張しています。

最新機能:「Vibe Hunting(バイブハンティング)」

直近でローンチされた「Vibe Hunting」は、セキュリティチームが自然言語クエリを使って攻撃の可能性を調査できる機能です。技術的な検索クエリや複雑なSPLコードを記述することなく、「〇〇のような挙動を見せているユーザーを探して」といった自然な言語でセキュリティ調査を行えることが特徴です。


投資家の評価——「防御者が優位に立てる経済を創る」

シリーズBラウンドのリードインベスターはHarbourVest PartnersとPeak XV Partners(旧Sequoia Capital India/Southeast Asia)の2社であり、Mayfield Fund・Khosla Ventures・Seligman Ventures・AICONICが参加しています。

Khosla Venturesの創業者Vinod Khosla氏は「エンタープライズセキュリティにおける最大の機会は、防御者ではなく攻撃者が優位を握っている経済構造を逆転させることだ。防御コストが桁違いに下がれば、セキュリティのゲーム全体が変わる。攻撃側の優位が崩れ、防御側が主導権を取り戻す」と投資の意図を説明しています。


日本市場への本格参入——東京オフィスを新設

今回の資金調達と同時に、ExaforceはBusiness Wireを通じて東京オフィスの開設を発表しました。東京拠点には専任のエンジニアリングチームとMDRチームを配置し、日本の顧客に対するサポート体制を確立しています。

日本はヘルスケア・金融・製造・重要インフラへのサイバー攻撃が増加しており、かつSOCの運営担当者の絶対数が不足しているという構造的な課題を抱えています。Exaforceが打ち出す「AIエージェントが人間のアナリストの代わりに繰り返し作業を担う」アプローチは、日本のSOC人材不足の解消策として市場からの関心を集めることが見込まれます。


市場背景——AIが「攻撃の高速化」と「防御の高速化」を同時に促進

Exaforceへの大型投資が示す通り、AI SOC分野は急速に成長しています。AIを悪用した攻撃の増加(CrowdStrikeの2026年Global Threat Reportによれば、AI悪用の敵対的活動は前年比89%増)とゼロデイ脆弱性の急増により、人間のオペレーターが手動でトリアージ・対応を行う従来型のSOCの限界が明確になりつつあります。

TechCrunchが分析したように「AIで実現されたSOCの構築と販売にかかる高コスト」と「投資家が見込む市場機会の大きさ」が今回の大型調達の両輪となっています。


参考情報(1次ソース)