2025年9月、Apache製の高速シリアライゼーション基盤「Fory」のPython実装(pyfory/pyfury)に、任意コード実行(RCE)につながる脆弱性 CVE-2025-61622 が見つかり修正されました。
影響範囲
-
対象製品:Apache Fory(pyfory/pyfury)
-
影響バージョン:0.5.0〜0.12.2
-
深刻度:Critical
-
成立条件:アプリケーションが信頼できない入力源からpyfory形式のデータを受け取り、デシリアライズしていること
なお、Apache Fory チームは、即時アップデートを促しています。
技術的背景
pyforyは通常のバイナリフォーマットで復元を試み、条件によりpickleフォールバックへ退避します。このときガード(制限)が存在せず、攻撃者はフォールバック選択を強制するデータを作成してライブラリに食わせることで、pickle.loads を介して任意オブジェクトを実行させることが可能でした。
pickleは本来、信頼できる環境でのみ使用すべき危険なデシリアライザであり、未信頼データに対して使うとRCEの温床になります。
想定される被害シナリオ
-
メッセージング/ストリーム処理:外部キュー(Kafka、RabbitMQ など)から取り込むレコードがpyfory形式の場合、攻撃者の悪性メッセージでアプリ実行環境の権限でコード実行。
-
RPC/キャッシュ/共有ストレージ:外部入力が混じるRPC応答や、オブジェクトキャッシュを経由した横展開。
-
サプライチェーン:外部連携モジュールがpyforyを内部で利用しており、境界の想定違いから未信頼入力が紛れ込むケース。








