AppleのUSB制限モードが回避される深刻な脆弱性、極めて高度な攻撃で悪用が可能(CVE-2025-24200)

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AppleのUSB制限モードが回避される深刻な脆弱性、極めて高度な攻撃で悪用が可能(CVE-2025-24200)

2025年2月10日 AppleはiOSおよびiPadOS向けに緊急パッチをリリースし、USB Restricted Mode(USB制限モード)のバイパスを可能にする重大なセキュリティ欠陥(CVE-2025-24200)が悪用されていたことを公表しました。

影響を受けるバージョン

iOS 18.3.0以前 / iPadOS 18.3.0以前

修正バージョン

iOS 18.3.1およびiPadOS 18.3.1で修正済み

影響を受ける端末

  • iPhone XS以降
  • iPad Pro 13インチ・12.9インチ(第3世代以降)
  • iPad Pro 11インチ(第1世代以降)
  • iPad Air(第3世代以降)
  • iPad(第7世代以降)
  • iPad mini(第5世代以降)

なお、本脆弱性は、Citizen Lab(トロント大学Munk School)所属のBill Marczak氏によって発見されました。

脆弱性 CVE-2025-24200の概要

ロックされた iPhone または iPad に物理的にアクセスできる攻撃者が、重要な保護メカニズムである USB 制限モードを無効にして、パッチが適用されていない iPhone にアクセスできるようになります。

Bill Marczak 氏によるとこの脆弱性が国家レベルの監視に使用されたことを示唆しています。

 

参照

Apple Confirms USB Restricted Mode Exploited in ‘Extremely Sophisticated’ Attack

About the security content of iOS 18.3.1 and iPadOS 18.3.1