調布市の行政資料用のクラウドへ不正ログイン、市議会議員の田村ゆう子 市議がIDとパスワードを共有

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調布市の行政資料用のクラウドへ不正ログイン、市議会議員の田村ゆう子 市議がIDとパスワードを共有

読売新聞によると調布市の行政資料用のクラウドへ共産党市議団の元市議の男性(73歳)が不正ログインを行っていました。なお、同市の日本共産党所属 田村ゆう子市議がこの男性へIDとパスワードを共有しており議会が詳細を調査しています。

不正ログインの概要

議会では2020年度からペーパーレス化を目的にクラウド上で議案書や市の事業の説明資料などを共有している。事務局はIDなどを第三者に提供しないよう議員らに呼びかけていました。

2025年3月12日の本会議中、田村市議のアカウントから全議員と市職員に対して「クラウド上の文書を見るように」という通知が発信。

事務局職員が田村市議に意図を確認したところ、田村市議は「自分の操作ではない」と否定しつつ、「過去に元市議へIDとパスワードを教えた」と説明しました。

男性は23年まで市議を務めており、田村市議は取材に対し、「議案への態度を決める時などに助言をもらうために教えた。元市議とはいえ、一市民に教えたことは申し訳ない」と謝罪しました。

同市議団の岸本直子幹事長によると、男性は引退後も会派控室に立ち寄り、控室のパソコンからもログインしていたとされています。

重大なインシデントであり詳細調査が必要

一般企業であれば、特定の社員が退職した元従業員へ会社のIDとパスワードを共有し、会社のデータベースにアクセスさせている事と同様です。

クラウドの中に未公開の事業計画や入札情報などが含まれている場合は重大なセキュリティインシデントになります。

同市議のログイン履歴やログイン情報などの、詳細な調査が必要になります。

2025年3月15日、 田村ゆう子議員はXで「今後は定められたルールにもとづき厳格に対応してまいります。ご心配をおかけし、申し訳ありませんでした。」

と謝罪していますが、今後ではなく今と過去の調査をしなければなりません。

参照

調布市の元市議が行政資料閲覧用クラウドに不正ログイン、共産党市議がIDとパスワード伝える