Google広告で朝日新聞のフィッシングサイトへ誘導 ムロツヨシさんと黒柳徹子さんの偽対談 詐欺広告に注意

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Google広告で朝日新聞のフィッシングサイトに誘導 ムロツヨシさんと黒柳徹子さんの偽対談に注意

2024年3月15日からITmediaなどの複数媒体のGoogle広告経由で朝日新聞のフィッシングサイトに誘導させるフィッシングキャンペーンを観測しました。
フィッシングサイトでは、朝日新聞の見た目で徹子の部屋の黒柳徹子さんとムロツヨシさんが対談しているような記事が表示されEishin Capitalという仮想通貨の自動取引ツールへ遷移させる、典型的な詐欺広告によるフィッシングキャンペーンです。

朝日新聞や黒柳徹子さんとムロツヨシさんの素材などは全て無断で悪用されています。またフィッシングサイトの為、申し込みなどはしないよう注意してください。

Google広告が流れるサイト

大手ゲームサイトや複数のサイトで観測されています。

なお、当メディア セキュリティ対策Labで確認したところスマホ版のITmediaで確認されました。

Google広告で表示されるフィッシングサイトの広告.jpg

 

記事の内容は“オペ看の不倫コーデ着回し”で炎上、ファッション誌「CLASSY」謝罪ですが

他の記事でも表示される可能性が高いです。広告をクリックすると朝日新聞を語るフィッシングサイトへ遷移します。

朝日新聞を語るフィッシングサイト

前段のGoogle広告を選択すると、Google広告と同様の素材で朝日新聞に似せたフィッシングサイトへ遷移します。

フィッシングサイトではヘッダーの申込やログインを押しても動作しない為、雑なフィッシングサイトですがそれでも見た目上は本物と変わりません。

朝日新聞を語るフィッシングサイト.jpg

フィッシングサイトでの対談記事

ムロツヨシさんの名前が室 剛となっていますが、記事内でEishin Capitalというツールの宣伝がされています。

 

Eishin Capitalのサイト

前段ののEishin Capitalの文字をクリックすると以下サイトへ遷移します。

Eishin Capital

フィッシングサイトのドメイン情報

フィッシング広告のURL(ITmedia):https://pensionerjapanconsult[.]com/?subid3=www.itmedia.co.jp&subid4=739232104775&gbraid=0AAAAACeOU7IAm2oT0ZPJPCtrsuBtcgaQs&gad_source=5&gclid=EAIaIQobChMIk6uU9IyQjAMVg2QPAh2kSA32EAEYASAAEgIrFPD_BwE

ドメイン:pensionerjapanconsult[.]com

レジストラ WHOIS サーバー: whois.dynadot.com
登録URL: http://www.dynadot.com
更新日: 2025-03-15T13:51:42.0Z
作成日: 2025-03-15T13:50:06.0Z

Google広告経由のみフィッシングサイトが表示される

フィッシングサイトのドメインへ直接アクセスしても、以下シニアマーケットの未来を共に創るというサイトしか表示されません。

特定のリファラー(例:広告リンク経由)からアクセスしたときにだけ、偽装ページを表示する仕組みやキャッシュやクッキーによる表示制御を行っている可能性が高いです。

なぜGoogle広告でフィッシングサイトへの誘導広告が表示されるのか?

Google広告の審査は自動で行っており、こういったフィッシングサイトへ誘導する広告が度々確認されています。

実際過去、読売新聞オンラインで詐欺広告が表示されました。

また、フィッシングサイトではないですが媒体者が意図しない広告も表示される事があり

過去、オレンジページで意図しない性的広告が表示され物議を醸し、公式が謝罪しました。