デロイト、AIを活用した政府報告書に誤記-44万豪ドル(4,400万円)を返金

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デロイト、AIを活用した政府報告書に誤記で44万豪ドル(4,400万円)を返金

2025年9月オーストラリアの雇用・職場関係省(DEWR)に納品した44万豪ドル(A$440,000)のレビュー報告書に多数の誤りが見つかった問題で、デロイトは契約の最終分割払いに相当する金額を返金することで同省と合意しました。返金額は非公表(豪ドル建て、具体額未開示)ですが、DEWRは「報告書の勧告自体は維持される」としています。

概要

対象は、失業給付の制裁自動化などに関わるTargeted Compliance Framework(TCF)のアシュアランスレポート。

同社へ7カ月の制作期限で委託し作成された最終版レポート(2025年7月公開)に、

・実在しない学術参考文献や脚注

・連邦裁判所判決の“存在しない引用

が含まれていることを研究者が指摘。

DEWRは最新版を再公開し、十数件以上の架空引用を削除、参考文献リストの書き直しや誤字修正を行いました。

初版納品にはAI活用の記載無し

最新版の付記で、デロイトは「DEWRテナント上の Azure OpenAI GPT-4o を用いた生成AIツールチェーン」を使ったと明記。

なお初版にはAI利用の記載がありませんでした。デロイトは「一部の脚注・参考文献の誤りを確認」と認めた一方で、結論や勧告の有効性は変わらないとの立場です。

また、デロイトはAnthropicのClaudeを全社展開など、AIの業務導入を加速させていますので他国で納品したレポートでハルシネ―ションが発生していないかが注目されています。

ハルシネ―ションとは

生成AIがそれらしく見える誤情報や存在しない出典・判例・人物・数値を「自信満々に」提示してしまう現象を指します。今回のケースで言えば、実在しない参考文献や裁判所判決の引用がその典型です。人手のレビューをすり抜けると、報告書全体の信頼性を損ね、再発行・返金対応などのコスト増につながります。

 

参照

Deloitte is giving the Australian government a partial refund after it used AI to deliver a report with errors