Ivanti、Endpoint Managerの2件の高リスク脆弱性を含む13件の脆弱性を修正(CVE-2025-9713,CVE-2025-11622)

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Ivanti、Endpoint Managerの2件の高リスク脆弱性を含む13件の脆弱性を修正(CVE-2025-9713,CVE-2025-11622)

2025年10月13日 IvantiはEndpoint Manager(EPM)に関して、合計13件の脆弱性を公表しました。内訳は、リモートコード実行(RCE)や権限昇格につながる高深刻度の2件(CVE-2025-9713、CVE-2025-11622)と、データ読み取りを許す中程度(CVSS 6.5)のSQLインジェクション11件です。

高リスク脆弱性について

CVE-2025-9713はパストラバーサルが原因で、ユーザー操作を挟むものの、認証不要のリモートからRCEに至る可能性があります(CVSS 8.8)。

CVE-2025-11622は不適切なデシリアライゼーションに起因し、認証済みのローカルユーザーが権限を引き上げられる欠陥です(CVSS 7.8)。この2件については、EPM 2024 SU4での修正が予告され、提供予定日は2025年11月12日と明示されています。

一方、SQLインジェクションの11件(CVE-2025-11623、CVE-2025-62383〜62392)は、認証済みの攻撃者がデータベースから任意の情報を読み出せる問題です。こちらの修正はEPM 2024 SU5(2026年Q1予定)でまとめて提供される計画です。

公表経緯としては、Trend Zero Day Initiative経由の責任ある開示に基づき、Ivantiが回避策とともに先行告知した形です。

パッチ適用計画とEoLの扱い

高深刻2件の修正は2025年11月12日提供予定です。

SQLインジェクションの修正は2026年Q1と時間が空くため、恒久対策が出るまでの監視・隔離・到達制御を運用に落とす必要があります。

EPM 2022は修正が提供されません。当該系統が残っている場合、2024系への短期移行を経営判断としてセットし、移行完了までの間はネットワーク分離(管理ネットのL3/ACLで限定)、外部到達の全面遮断、アカウントの棚卸しを必須条件にしてください。