大手マネージドセキュリティ事業者のLevelBlueは米国時間2025年10月14日、Cybereason(サイバーリーズン)を買収する最終合意を発表しました。買収後は、CybereasonのXDR基盤とDFIR(デジタル・フォレンジクス&インシデント対応)、脅威インテリジェンス能力を、LevelBlueのMDR(マネージド検知・対応)や各種マネージドサービスに統合します。金額は非開示です。
取引の枠組み(資本・ガバナンス)
今回の取引に伴い、ソフトバンク(SoftBank Corp. / Vision Fund 2)とLiberty Strategic CapitalはLevelBlueの投資家として残る形に移行します。
あわせて、Steven Mnuchin(元米財務長官/Liberty Strategic Capitalマネージングパートナー)がLevelBlue取締役会に加わる予定です。
LevelBlueはAT&T Cybersecurityのスピンアウトとして発足しており、今年はTrustwaveとAonのCybersecurity & IP Litigation Consulting(旧Stroz Friedberg/Elysium Digital)を買収しており、今年3件目の大型M&Aとなります。
Cybereasonの軌跡と市場環境
Cybereasonは2012年創業。総調達額約8.5億ドル、2021年に3.1億ドル調達(時価総額約31億ドル観測)、5十億ドル規模のIPOを目指した時期もありました。一方で2022年の市況急変と競争激化(CrowdStrike/SentinelOneなど)を受け、人員削減(300名超)や再編を実施。強力なEDR/XDR製品を持ちながら、米国市場のシェア拡大に苦戦していたのが実情です。
参照
Cybereason to be Acquired by MSSP Giant LevelBlue
LevelBlue to acquire Cybereason in latest cybersecurity industry consolidation








