
Ivantiは同社のConnect Secure、Policy Secure、Secure Access Client製品に影響を及ぼす複数の脆弱性を公表しました。
中でも、CVE-2025-22467(CVSS 9.9)は、リモートコード実行が可能となる極めて危険な脆弱性であり、すべての利用者に対し、直ちにセキュリティアップデートを適用するよう呼びかけています。
脆弱性の修正バージョン
以下バージョンで脆弱性は修正済みです。
- Ivanti Connect Secure 22.7R2.6
- Ivanti Policy Secure 22.7R1.3
- Ivanti Secure Access Client 22.8R1
Ivantiの複数の脆弱性の概要
Ivantiが公表した一連の脆弱性のうち、最も深刻なものはCVE-2025-22467で、スタックベースのバッファオーバーフローを悪用することで、リモートの認証済み攻撃者が任意のコードを実行できる危険性があります。
この脆弱性が悪用されると、攻撃者はシステムの完全な制御を奪うことが可能になり、機密情報の漏えいやサービスの乗っ取り、さらには横移動によるネットワーク全体への影響が懸念されます。
今回公表された脆弱性には、RCE(リモートコード実行)や認証バイパス、データ漏えいのリスクがあるものが含まれています。
脆弱性の一覧
CVE番号 | CVSSスコア | 影響範囲 | 概要 |
CVE-2025-22467 | 9.9(Critical) | Ivanti Connect Secure |
スタックベースのバッファオーバーフローによりリモートコード実行が可能。
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CVE-2024-38657 | 9.1(Critical) | Ivanti Connect Secure |
管理者権限を持つ攻撃者が任意のファイルを作成可能。システムの完全乗っ取りの恐れ。
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CVE-2024-10644 | 9.1(Critical) | Ivanti Connect Secure |
コードインジェクションの脆弱性。リモートで任意のスクリプトを実行可能。
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CVE-2024-12058 | 8.6(High) | Ivanti Connect Secure |
攻撃者が任意のファイルを読み取ることができる。機密情報漏えいの可能性。
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CVE-2024-13830 | 7.5(High) | Ivanti Connect Secure |
リフレクト型XSS(クロスサイトスクリプティング)攻撃が可能。
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CVE-2024-13842 | 6.9(Medium) | Ivanti Connect Secure |
ハードコードされたキーを利用した脆弱性。暗号化データの復号リスク。
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CVE-2024-13843 | 6.5(Medium) | Ivanti Connect Secure |
平文での機密情報の保存が発見される。データ漏えいの恐れ。
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