
KDDIのホームゲートウェイ「HGW-BL1500HM」に複数の脆弱性が確認されました。パッチはリリース済みなのでアップデートする事をお勧めします。
脆弱性の影響を受ける製品とバージョン
HGW-BL1500HM (バージョン Ver 002.002.003 およびそれ以前)
脆弱性の対策
最新のファームウェアへバージョンアップ
脆弱性の概要
以下複数の脆弱性が確認されています。特に
USBストレージファイル共有機能のファイルアップロード処理におけるパストラバーサル(CVE-2025-27718)とUSBストレージファイル共有機能のファイル削除処理におけるパストラバーサル(CVE-2025-27932)については脆弱性の危険性が高く
脆弱性を悪用されると、ホームゲートウェイがDDoS攻撃やサイバー攻撃の踏み台に悪用される可能性があり、ストレージ機能を悪用したデータの窃取や改ざんが可能になります。早急にバージョンアップする事をお勧めします。
1. クロスサイトスクリプティング(XSS)
(1) ニックネーム登録画面における格納型XSS(CVE-2025-27567)
- 影響: ユーザーが意図しないスクリプトを実行される可能性がある
- CVSSスコア: 5.4(中程度)
(2) USBストレージファイル共有機能における格納型XSS(CVE-2025-27574)
- 影響: ストレージ機能を利用するユーザーが、悪意のあるスクリプトを実行させられる可能性がある
- CVSSスコア: 3.6(低リスク)
2. パストラバーサル攻撃
(3) USBストレージファイル共有機能のファイル/フォルダ一覧表示処理におけるパストラバーサル(CVE-2025-27716)
- 影響: ファイルの窃取が可能
- CVSSスコア: 6.5(中リスク)
(4) USBストレージファイル共有機能のファイルアップロード処理におけるパストラバーサル(CVE-2025-27718)
- 影響: 任意のコードが実行される可能性がある
- CVSSスコア: 8.8(高リスク)
(5) USBストレージファイル共有機能のファイルダウンロード処理におけるパストラバーサル(CVE-2025-27726)
- 影響: ファイルの窃取が可能
- CVSSスコア: 2.1(低リスク)
(6) USBストレージファイル共有機能のファイル削除処理におけるパストラバーサル(CVE-2025-27932)
- 影響: ファイル削除やDoS(サービス運用妨害)の発生
- CVSSスコア: 8.1(高リスク)