TP-Linkのルーター(TL-WR845N )で危険度の高い脆弱性 (CVE-2024-57040)

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TP-Linkのルーター(TL-WR845N )で危険度の高い脆弱性 (CVE-2024-57040)

ネットワーク セキュリティ & 暗号化 (NSC) ラボのセキュリティ研究者はTP-Link製のWi-Fiルーター TL-WR845N に、ルートシェルの認証情報が平文で格納されている という重大な脆弱性が発見されました。

この脆弱性により、攻撃者はルーターのファームウェアを取得し、管理者(root)権限でのアクセス が可能になります。

脆弱性の対象ルーターとバージョン

  • TL-WR845N(UN)_V4_190219
  • TL-WR845N(UN)_V4_200909
  • TL-WR845N(UN)_V4_201214

これらのバージョンはTP-Linkの公式サイト ( ダウンロードページ ) にて公開されているものです。

脆弱性の詳細

この脆弱性は、ファームウェア内部にハードコードされたroot認証情報が存在することに起因します。
ファームウェアの抽出と解析を行うことで、以下ファイル内に保存されている、認証情報が取得できる可能性があります。

    • squashfs-root/etc/passwd
    • squashfsroot/etc/passwd.bak

    対策

    パッチはまだリリースされていません。

    その為以下対策をお勧めします。

    • ルーターの管理画面からTelnet/SSHアクセスを無効化
    • 可能な限り新しい機種へ交換
    • ルーターのパスワードを変更し、デフォルト設定のまま使用しない
    • UARTポートに物理的なアクセスを制限
    • ファイアウォールで不要な通信を遮断

    参照

    Revealing Root Shell Credential