
TP-Linkが提供するメッシュWi-Fiルーター「Deco BE65 Pro」に、深刻なOSコマンドインジェクション(CWE-78)の脆弱性が存在することが明らかになりました。この脆弱性は、ファームウェアバージョン「Deco BE65 Pro(JP)_V1_1.1.2 Build 20250123」より前のバージョンに影響を及ぼします。
JPCERT/CCの分析によると、CVSS v3のスコアは8.0(高)とされており、早急な対応が求められています。
脆弱性の対象バージョン
TP-LinkでDeco BE65 Pro (JPモデル)かつファームウェアバージョンが「Deco BE65 Pro(JP)_V1_1.1.2 Build 20250123」より前のすべてのバージョン
この脆弱性は、株式会社ゼロゼロワンの早川 宙也 氏および神野 亮 氏によってJPCERT/CCに報告されました。JPCERT/CCが開発元との調整を行い、2025年4月14日に公開されています。
対策は最新の状態へアップデートするとなります。
報システム部門が取るべき対応
企業の情報システム部門は本脆弱性に対しては、以下のような対応が求められます。
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社内ネットワークで使用しているDeco製品の棚卸とバージョン確認
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ファームウェア自動更新ポリシーの見直しと適用
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管理画面へのアクセス権の限定(IP制限、多要素認証など)
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Syslog監視や不正アクセス検出ツールとの連携強化