
宮城学院女子大学は2025年6月17日、5月12日から続いていた学内の無線ネットワーク(Wi-Fi)の障害について、復旧が完了したことを発表しました。障害の原因はランサムウェア感染によるもので、同大学は被害拡大を防ぐため、ネットワークの遮断措置を実施していました。
復旧に伴い、学生には引き続き情報システムへのアクセス時に万全のセキュリティ対策を求めています。特に、個人PCやタブレットなどの持ち込み端末には、ウイルス対策ソフトの導入とスキャン実施を義務付けており、感染が疑われる場合は直ちに情報システム室へ報告するよう呼びかけています。
一方で、ネットワークサーバ上に保存されていた学生のマイドキュメントフォルダについては、ウイルス感染により復元が不可能となったことが明らかにされました。授業資料などをこの領域に保存していた学生には、各担当教員の指示に従って対応するよう案内が出されています。
現在、学内の情報ポータル「UNIPA」や証明書自動発行機については、引き続き復旧作業中であり、再開時には改めて案内される予定です。
今回の事案は、教育機関におけるランサムウェアのリスクと、それに伴う業務・学業の影響の大きさを改めて示すものとなりました。