OpenVPNプロジェクトは、2.7_alpha1〜2.7_beta1 のプレリリース版に、クライアント側で任意コマンドが実行され得る高深刻度の脆弱性 CVE-2025-10680(CVSS 8.8) が存在すると発表しました。
問題は Linux/BSD/macOS などの POSIX 系環境 を主に影響し、不審・不正なVPNサーバ に接続した場合に、DNS/DHCP のプッシュオプションを悪用して --dns-updown フック経由で追加コマンドを注入できてしまうというものです。プロジェクトは 2.7_beta2 で修正を提供済みです。
影響バージョン
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OpenVPN 2.7_alpha1〜2.7_beta1
※ 2.6系などの安定版は影響を受けません。
脆弱性の対策バージョン
OpenVPN 2.7_beta2 で本脆弱性を修正(DNS 文字列の適切な入力サニタイズを実装)。
概要
サーバからクライアントへプッシュされる --dns および --dhcp-option の引数が、--dns-updown スクリプトフックへ渡される際に適切にサニタイズされていなかった事が原因です。CVSS 8.8となり注意が必要な脆弱性です
攻撃者が用意・侵害した 不正なVPNサーバ に接続すると、細工した引数 によりクライアント側で 任意のシェルコマンドが実行される可能性がありOpenVPNプロセスの権限に依存して、リモートコード実行(RCE) や システム侵害 に発展し得ます。








