
2025年3月、WordPressプラグイン「Uncanny Automator」に深刻な権限昇格の脆弱性(CVE-2025-2075)が発見されました。この脆弱性により、サブスクライバー権限以上の認証済みユーザーが、自身の権限を管理者にまで引き上げることが可能になります。
本プラグインは、ワークフローの自動化や他プラグインとの連携機能で広く使われており、50,000件以上のサイトでアクティブに導入されています。
脆弱性の対象バージョン
6.3.0.2 以前のバージョン
脆弱性の対策バージョン
6.4.0以上のバージョン
脆弱性の概要
この脆弱性は、REST API経由で呼び出される add_role()
および user_role()
関数に対して、適切な権限チェックが行われていなかったことが原因です。これにより、攻撃者は自身のアカウントを利用して、任意のユーザーの権限を管理者へと変更することが可能になります。
実際に起こりうるリスク
本脆弱性を悪用された場合、以下のような被害が想定されます。
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管理者権限の不正取得
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悪意のあるプラグイン・テーマのアップロードによるバックドア設置
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投稿・固定ページの改ざんやリダイレクト設定
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サイト訪問者へのマルウェア配布やスパム表示
攻撃者が管理者権限を取得することで、サイト全体の乗っ取りが可能になる重大なリスクが伴います。