LINE アルバム誤表示は通信の秘密の漏洩、30日以内に詳細報告が必須

LINE アルバム誤表示は通信の秘密の漏洩、30日以内に詳細報告が必須

LINEアプリのアルバム機能で、他の利用者が保存した画像が誤表示される不具合が発生した問題について、総務省は2024年12月3日、LINEヤフーに対し事実関係や被害状況の詳細な報告を求めたと発表しました。

12月5日追記:LINE アルバムの不具合で13万人が誤表示

総務省の対応

この事案は、電気通信事業法で定められた「通信の秘密の漏洩」に該当するとされ、事業者には30日以内の詳細な報告が義務付けられています。

村上誠一郎総務相は閣議後の会見で、「報告を踏まえ、再発防止に必要な措置を求める」とコメントしました。

LINEで他人のアルバムが表示される インシデント概要

LINEヤフーは過去2回行政指導を受けている

総務省から2度の行政指導を受けています。

最初の行政指導は2024年3月5日に行われました。この際、総務省は同社に対し、安全管理措置や委託先管理の見直し、グループ全体でのセキュリティガバナンスの強化などを求めました。

その後、LINEヤフーは4月1日に再発防止策に関する報告書を提出しましたが、総務省はその内容が不十分であると判断し、4月16日に再度の行政指導を実施しました。

この際、総務省は同社に対し、対策の早期実施や具体的な実施計画の報告を求めました。

これらの行政指導は、同社が2023年9月から10月にかけて経験した不正アクセスによる個人情報漏洩問題に起因しています。この問題では、約52万件の情報が漏洩し、その中には電気通信事業法で保護される「通信の秘密」に該当する情報も含まれていました。

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