東芝グループ「姫路東芝電子部品」で営業秘密流出の疑い-元社員ら3人を逮捕

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東芝グループ「姫路東芝電子部品」で営業秘密流出の疑い-元社員ら3人を逮捕

兵庫県警は2025年10月2日、東芝グループの「姫路東芝電子部品」(兵庫県姫路市)からセンサー部品に関する電子データを不正に持ち出したとして、同社元社員の浅田賢一容疑者(57、姫路市在住)と、中国籍でコンサルティング会社社員の滕春雨容疑者(47、同)ら男性3人を、不正競争防止法違反(営業秘密領得等)の疑いで逮捕しました。3人の認否は明らかにされていません。

事件の概要

県警によると、3人は2022年12月、同社が手がけるセンサーに関する金型図面データ5件をコピーし、滕容疑者の勤務先にメールで送信した疑いが持たれています。捜査の結果、流出データが中国の精密機械メーカーへ渡っていた事実を確認したといいます。

同社は社外持ち出しが疑われるデータ約2,000件について警察に相談しており、県警は3人が関与した可能性も視野に全容解明を進める方針です。浅田容疑者は当時、営業担当マネジャーとして在職していましたが、データ流出が発覚した2023年10月に懲戒解雇されています。

争点と法的論点

本件で適用された不正競争防止法の「営業秘密」は、①秘密管理性、②有用性、③非公知性の3要件を満たす情報を指し、金型設計や製造ノウハウは典型的な営業秘密と位置付けられます。メール送信などの意図的な複製・提供行為は、営業秘密の「領得」「開示」に該当し得ると解されます。

産業への影響

金型データは製品精度・歩留まり・コストを左右するコア技術で、海外メーカーに渡れば価格競争力や開発スピードで不利になりかねません。模倣品・同質製品の流通や、取引先との信用低下、将来的なサプライチェーンのリスク増大も懸念されます。

会社側の対応と今後

姫路東芝電子部品は警察へ相談済みで、県警は引き続き流出規模・関与範囲・利用実態の特定を進めます。刑事手続きとは別に、被害企業側が損害賠償請求や差止請求を検討する可能性もあります。初公判の時期や量刑の見通しは現時点で不明です。

出典

金型データ持ち出し容疑 東芝関連会社の元従業員ら逮捕 中国流出か