和歌山・有田地方休日急患診療所でサポート詐欺 型の不正アクセスで個人情報漏洩の恐れ

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和歌山・有田地方休日急患診療所でサポート詐欺 型の不正アクセスで個人情報漏洩の恐れ

2025年11月21日、和歌山県の一部事務組合「有田周辺広域圏事務組合」は、有田地方休日急患診療所(有田市)で事務用パソコンが不正アクセス被害を受け、職員や患者など 120名分の個人情報が不正閲覧・窃取された可能性がある と公表しました。

きっかけは「偽のWindows警告画面」──典型的なサポート詐欺

事案が発生したのは 令和7年9月7日 です。診療所の職員が、マイナ保険証確認機器のエラー内容を調べるために事務用パソコンでインターネット検索を行っていたところ、

  • 突然、偽のWindows警告画面 が表示

  • 画面が閉じられず、警告音が鳴り続ける状態に

  • 画面上には「サポートセンター」の電話番号が表示

これを正規のサポートと誤認し、表示された番号に電話してしまいました。

電話は国際電話で、外国人と思われる人物につながり、

「トロイの木馬に感染している。パソコンがロックされているので、解除方法を案内する」

と説明され、指示どおり 遠隔操作ツール(リモートソフト)をインストール
この結果、約20分間にわたりパソコンが遠隔操作される 事態になりました(14時10分頃〜14時30分頃)。

組合は、この手口をいわゆる「サポート詐欺」による不正アクセスと位置づけています。

保存されていた個人情報と影響範囲

不正アクセスを受けた事務用パソコンには、以下のような個人情報が保存されていました。

  • 対象人数:120名分

  • 項目:

    • 氏名

    • 住所

    • 生年月日

    • 電話番号

    • メールアドレス

    • 口座番号

    • 医籍等登録番号

    • 抗原検査結果

医師・看護師などの診療所従事者に関する情報に加え、患者の方の情報も含まれていたとされています。

フォレンジック調査結果:明確な窃取の痕跡はなし、ただし可能性は否定できず

有田周辺広域圏事務組合は、事案の原因と影響を明確にするため、専門業者にパソコンの フォレンジック調査 を依頼。

調査の結果は次のとおりです。

  • 遠隔操作が可能だった時間帯において

    • ファイルやフォルダへのアクセス

    • ファイル転送を示す操作・通信
      などの 明確な痕跡は確認されず

  • ただし、インストールされた遠隔操作ツールには ファイル転送機能がある ため、
    情報が窃取された可能性を完全に否定することはできない

  • とはいえ、ログ上、閲覧・窃取を示す動きは見られず、
    「情報窃取の可能性は低いと推測できる」 との評価

つまり、「盗まれたとは言い切れないが、盗まれていないとも断定できない」という状況であり、組合は慎重に「漏えいの可能性」を含めて公表しています。