
2025年6月2日、メールソリューションを提供するActive! world(株式会社クオリティア)は、自社が提供するWebメールシステム「Active! mail 6」に関して報告されていた脆弱性に関する調査結果を発表しました。
報告によれば、当該脆弱性に対しては既に修正バージョンへのアップデートが完了しており、その後の調査においても「不正アクセスやデータ侵害の痕跡は確認されなかった」としています。
指摘されていた脆弱性
今回の発表では具体的なCVEが記載されていませんが、
2025年4月18日にActive! mail 6 BuildInfo: 6.60.05008561およびそれ以前のバージョンで脆弱性が指摘されていました。
この脆弱性 CVE-2025-42599は評価スコアはCVSS v3で9.8(緊急)。対象となるバージョンは細工されたリクエストによりリモートから任意のコードを実行できるスタックベースのバッファオーバーフローが起こる可能性があるというものでした。
この脆弱性が悪用されると、下記のような深刻な影響が発生する可能性があります
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システム上での任意コード実行
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サービス妨害(DoS)攻撃
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他システムへの横展開攻撃(ラテラルムーブメント)
さらに、実際の攻撃も確認されていることから、ゼロデイ攻撃に近い重大なリスクとされていました。
また、Active! mailは、IIJ セキュアMXサービスでも利用されており、同サービス利用顧客のメールアドレス約31万件と586契約の情報漏洩の可能性が発表されていました。
参照
https://www.qualitia.com/jp/news/2025/06/02_1345.html