
2025年4月7日、株式会社フレッシュハウスとアークホーム株式会社は、両社が業務を委託している株式会社ソーゴーのファイルサーバが不正アクセスの被害を受けたことを公表しました。被害の影響により、工事関連情報 合計1,984件(フレッシュハウス1,423件、アークホーム561件)が漏えいした可能性があるとしています。
サイバー攻撃の概要と影響範囲
両社の発表によれば、サイバー攻撃はソーゴー社が管理するファイルサーバを標的としており、委託業務に関連する工事情報が含まれていたことが確認されました。これを受けて、フレッシュハウスとアークホームは速やかに個人情報保護委員会へ報告を行っています。
また、ソーゴー社では不正アクセスを受けたネットワークについて、外部接続の遮断などの緊急対応を実施し、以降の外部からのアクセスは不可能な状態にし、現在はEDRによる常時対策と監視を実行しているとのこと
漏えい対象情報と安全性
報告によれば、漏えいした可能性のあるデータにはクレジットカード情報や要配慮個人情報(健康情報など)は含まれておらず、現時点では不正利用の事実も確認されていないとのことです。ただし、対象となった顧客情報の具体的な内容(氏名・住所・工事内容など)については明記されていません。
情報セキュリティへの教訓
今回のように委託先のセキュリティ不備が元で顧客情報が漏えいするケースは、サプライチェーン攻撃の典型事例です。委託契約における情報管理体制の確認、技術的・物理的なアクセス制御の実装、ならびにインシデント対応体制の整備が今後の課題となるでしょう。
また、ユーザー側としても、過去に取引した企業からの連絡があった場合は慎重に確認し、怪しい連絡が届いた場合には正規窓口への照会を徹底することが重要です。