筑波大学の委託先「ライクキッズ」のランサムウェアによる個人情報漏えい、保護者ら最大2,294件に影響の可能性

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筑波大学の委託先「ライクキッズ」のランサムウェアによる個人情報漏えい、保護者ら最大2,294件に影響の可能性

2025年4月7日、筑波大学は、同大学が設置する「ゆりのき保育所」の運営業務を受託するライクキッズ株式会社が、外部からのランサムウェアによるサイバー攻撃を受けたことを公表しました。これにより、園児および保護者の個人情報が保存されたサーバが一時的に暗号化され、不正閲覧された可能性があることが明らかになりました。

サイバー攻撃の概要と対応

事案が発覚したのは、2024年9月30日早朝。ライクキッズ社のシステムに障害が発生し、調査の結果、複数のサーバがランサムウェアに感染していたことが判明しました。感染直後に緊急対策本部が設置され、外部の専門家の支援を得て、原因や被害範囲の調査、被害の拡大防止措置が講じられました。

被害を受けたサーバは即座にネットワークから遮断され、新しいシステム環境の構築が進められており、現在は手動による運営と安全な別システムによって保育所の業務は継続されています。

閲覧された可能性のある個人情報

被害を受けたサーバには、園児のや保護者の個人情報が含まれていました。

外部専門家による調査の結果、これらの情報が外部に持ち出された形跡は確認されていないものの、サーバへの不正アクセスにより閲覧された可能性は否定できないとしています。なお、現時点では個人情報を悪用した二次被害は確認されていません。

保護者への対応と再発防止策

ライクキッズ社は、被害があった保護者に対して注意喚起を行い、不審な電話やメールを受け取った際には専用窓口への連絡を呼びかけています。今後は、セキュリティ体制と監視体制を一層強化し、再発防止に努めるとしています。