
2025年4月、ASUSは自社ルーターに搭載されているAiCloud機能に、リモートから不正操作が可能となる重大な認証バイパスの脆弱性(CVE-2025-2492)が存在すると発表しました。この脆弱性はCVSS v4スコアで9.2(クリティカル)と評価されており、対象のルーターを利用している場合は、速やかな対応が必要です。
対象ファームウェアと対応策
ASUSはすでに複数のファームウェアバージョンに対して修正パッチを公開しています。対象となるファームウェアは以下の通りです
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3.0.0.4_382系
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3.0.0.4_386系
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3.0.0.4_388系
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3.0.0.6_102系
脆弱性の概要
AiCloud機能を有効にしているASUS製ルーターで特殊に細工されたリクエストによって、認証なしにルーター上の機能を不正に実行できるというものです。
つまり、外部の攻撃者がパスワードや認証なしに、ルーターの機能を操作できる可能性があります。
AiCloudとは?
AiCloudはASUSルーターに組み込まれているクラウドアクセス機能で、自宅のUSBストレージやメディアファイルを、外出先からインターネット経由で操作・共有できる便利なサービスです。主な機能は以下の通りです:
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USB接続ストレージへのリモートアクセス
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メディアのストリーミング再生
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クラウドストレージとの同期
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ファイルリンクの共有
しかしこの便利な機能が、攻撃者にとっての侵入口となってしまう可能性があるため、注意が必要です。