
百度(バイドゥ)がDeepSeek 検索の提供し、ロイターの報道ではテンセントのWeChatでも一部ユーザーでの検索を許可しているとのことです
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百度(バイドゥ)がDeepSeek 検索の提供
実際にバイドゥでは以下の通りDeepSeek 検索を提供しています。
バイドゥ、テンセント共に中国で高いシェアを獲得しているので、今後DeepSeekの利用もさらに増加するでしょう。
なお、ロイターの報道では、「テンセントは、テンセントクラウドAIコードアシスタントや別のAIアシスタントアプリであるテンセント元宝など、複数の製品をDeepSeekと統合することを検討していると、事情を知る人物が語った。」としています。
セキュリティの懸念
DeepSeekは、中国製のAIという事で個人情報に関する利用の懸念や脱獄(ジュエルブレイク)などのガードレール対応の不備が指摘されています。
中国政府へユーザーデータを送信
サイバーセキュリティ企業「Feroot Security」のCEO、イヴァン・ツァリニー氏は、DeepSeekの一部コードを分析した結果、中国政府が所有・運営する通信会社 China Mobileが運営するサイト「CMPassport.com」にユーザーデータが送信されている可能性を発見したと述べています。
情報流出の懸念
DeepSeekの利用者は、アカウント登録やログイン時に、
・自身の身元情報
・検索履歴
・キーストロークパターン
・IPアドレスなど
を無意識のうちに提供している可能性があります。
DeepSeekのデータベースから約100万件超の機密情報が公開
Wiz の調査によると、公開されたデータベースには次のような機密性の高い情報が含まれていました。
- チャット履歴(ユーザーの入力内容や対話の詳細)
- 秘密キー・APIシークレット(認証情報)
- バックエンドの技術情報(システム構成や内部メタデータ)
- 運用ログ(DeepSeekのサービスが生成した詳細なシステムログ)
特に、APIシークレットが公開されていたことは深刻な問題で、
攻撃者がこれを利用することで、DeepSeekのシステムに不正アクセスし、さらなる情報漏洩やサービスの乗っ取りにつながる可能性に繋がります。
セキュリティガードレールが甘い
海外のセキュリティ企業KELAはDeepSeekは悪意のあるプロンプト(脱獄手法)に対する耐性が低く、攻撃者に悪用されやすいという問題があると指摘しました。