株式会社富士山マガジンサービス、サイト「Fujisan.co.jp」で不正アクセス、最大250万人超の住所録閲覧の可能性

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株式会社富士山マガジンサービス、サイト「Fujisan.co.jp」で不正アクセス、最大250万人超の住所録閲覧の可能性

株式会社富士山マガジンサービスは6月19日、同社が運営する定期購読サイト「Fujisan.co.jp」の一部に第三者による不正アクセスがあったことを公表しました。お客様の氏名や住所などの個人情報のうち、決済情報(クレジットカード・銀行口座等)は含まれていないものの、一部利用者の「マイページ」へ不正にログインされる事態が発生。最大で約252万8,491人の住所録情報が閲覧された可能性があるとしています。

不正アクセスの発覚と経緯

5月31日以降、当社のセキュリティシステムが海外からの大量アクセスを検知。6月6日に最初の情報漏えい指摘を受けて調査を開始したところ、当初は該当利用者のマイページへのアクセスは確認されず、6月13日に改めて3名のアカウントで不正ログインを確認。

これを受けパスワード強制変更や該当IPブロック、情報参照画面へのアクセス制御モジュールを即時導入し、不正アクセスは停止。

しかし調査を続けた結果、6月17日にはさらに別の6名のアカウントでも不正ログインが行われた形跡を発見。

なかでも、一度不正ログインされた利用者の「住所録変更」ページを起点に、他の多くの利用者情報にもアクセスが広がったと判断し、該当ページを一時停止して追加の遮断措置を実施。

なお、2025年7月20日から対象者へ通知メールが配信されているようです。

流出の可能性がある情報と対象者数

  • 不正ログインを許した利用者数:9名

  • 住所録情報への不正アクセス可能性がある利用者数最大252万8,491名

  • 対象情報:氏名、住所など「マイページ」に登録された個人情報(決済情報は含まず)

既に行った対策と今後の方針

  • 不正アクセス遮断のためのシステム修正完了

  • 該当利用者への個別通知とパスワード再設定の実施

  • 弁護士や警察、個人情報保護委員会への報告・協議

  • セキュリティ対策のさらなる強化、監視体制の強化

今後は影響を受けた可能性のある利用者へ順次メールなどで案内を行い、再発防止策の策定・実施を急ぐとともに、新たな事実が判明次第速やかに公表するとしています。