
静岡県南伊豆町の町職員が、飲酒中に町民の税金滞納情報を漏えいした問題が発覚し、懲戒処分を受けました。
職員は飲食店で滞納者と遭遇し、その場で納税を求めたほか、帰宅後にも執拗な電話をかけるなどの行為が確認されています。
飲食店での会話で個人情報漏洩
今回の懲戒処分を受けたのは、南伊豆町町民課の40代の男性係長で、2025年3月6日付で停職1か月の処分が下されました。
問題の発端は2024年11月23日、係長が町内の飲食店で酒を飲みながら食事をしていた際に起こりました。
店を訪れた町民の税金滞納者を見つけると、テーブルへ向かい、周囲の客や店員がいる中で納税を求めたのです。
さらに、帰宅後に店で会った税金滞納者対して電話を10回ほどかけて納税を求めるなどの迷惑行為をしました。
税金滞納者が町の職員に情報漏洩の事実を伝え、2日後の11月25日に今回の事案が明らかになりました。
係長は「酒を飲んでいたので、断片的にしか覚えていないが、納税の話をした」と話したということです。
なおこの行為により、7人に滞納情報が漏えいし、個人の財務状況が第三者に知られるという重大なプライバシー侵害が発生しました。
飲酒後のインシデント事例
公務員による財務省 関税局調査課の職員が、不正薬物の密輸事件に関連する容疑者ら187人の氏名や住所が記載された機密書類を紛失したと発表しました。
横浜税関での打ち合わせ後に横浜市内の飲食店で飲酒し、帰宅途中の7日午前0時頃にカバンを紛失。
紛失したカバンには以下の機密情報が含まれていました。
- 不正薬物の密輸事件の容疑者187人の氏名・住所
- 業務用ノートパソコン
- その他の業務関連書類
参照
「酒を飲んでいたので断片的にしか覚えていない」町職員が個人の税金滞納情報を漏えい 飲食店で店員らの前で町民に納税求める=静岡・南伊豆町