名古屋大学、サポート詐欺による不正アクセスの被害で個人情報漏洩の可能性

セキュリティニュース

投稿日時: 更新日時:

名古屋大学、サポート詐欺による不正アクセスの被害で個人情報漏洩の可能性

2025年6月18日、名古屋大学は人文学研究科に所属する教員がサポート詐欺に遭い、その結果として教員のパソコンが第三者に不正アクセスされる事案が発生したと発表しました。この影響により、保存されていた学生・生徒計1,626名分の個人情報が漏えいした可能性があるとしています。

事件の経緯

2025年4月13日、当該教員がウェブサイトを閲覧中、突如として大音量の警告音とともに「ウイルスを検出した」との警告表示が画面に現れました。この表示には、ウイルス駆除とサポート窓口への電話連絡を促す内容が記載されており、教員は指示に従って操作を行いました。その結果、第三者による遠隔操作を受ける形でパソコンが不正アクセスされる事態に至りました。

その後、ネットワークを即時遮断し、パソコンの調査を行ったところ、以下の個人情報が保存されていたことが確認されました:

  • 学部学生(482名):氏名、学籍番号、該当科目の成績(437名)
  • 大学院学生(175名):氏名、学籍番号、メールアドレス(83名)
  • 附属学校生徒(969名):氏名、性別、クラス、出席番号

大学へサポート詐欺の被害が相次ぐ

山形大学

山形大学は4月にサポート詐欺による不正アクセスが発生しており、農学部等に所属する学生2,306名分の名簿や、健康情報・学生相談記録など計313名分の機微情報が不正に取得された可能性があることが確認されています。

2025年6月には、山形大学附属中学校でもサポート詐欺を契機とした情報漏えいの可能性が報告されました。教員が警告画面に従い遠隔操作ソフトをインストールしたことで、職員室ネットワークの共有ディスクが外部からアクセス可能な状態となり、生徒1,803人分を含む多数の個人情報が漏えいした可能性が指摘されています。

松山大学

さらに、松山大学および松山短期大学においても、職員が自宅Wi-Fi環境下でサポート詐欺の被害に遭い、業務用パソコンを通じて個人情報が外部に漏えいするリスクが発生しました。該当パソコンには学籍番号や成績、編入学試験書類など、最大889名分の個人情報が含まれており、セキュリティリテラシー不足とシャドーIT環境のリスクが浮き彫りとなりました。