奈良市立中学校でファイル共有設定ミス-PTA議決資料が生徒・教職員等に誤って閲覧可能な状態に

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奈良市立中学校でファイル共有設定ミス-PTA議決資料が生徒・教職員等に誤って閲覧可能な状態に

奈良市教育委員会は2025年7月18日、市立中学校においてGoogleドライブの共有設定ミスにより、個人情報を含むPTA議決資料が誤って奈良県内の教職員や児童生徒を含む他者に閲覧可能な状態で公開されていたことを公表しました。

アクセス履歴の調査により、5名の閲覧が確認されましたが、ダウンロードなどの外部持ち出しの痕跡はなく、現時点で二次被害は報告されていないとのことです。

閲覧可能となっていたファイルには211名分の生徒名や教職員情報を含む

誤って共有されたファイルには、以下のような個人情報が含まれていました:

  • 生徒211名分の氏名および学級情報

  • 教職員27名の氏名

  • PTA会員による各議案への意思表示

  • その他意見や要望

この資料は、6月9日に市立中学校の教職員がGoogleドライブへアップロードしたもので、ファイルの共有設定ミスにより、奈良県域の教育関係者および児童生徒が利用する県域公用クラウド上で検索・閲覧可能な状態になっていたとされています。

事案の発覚と対応

本件は、7月15日(火)に奈良県内の別の自治体に所属する教職員からの通報により発覚しました。その後、対象ファイルは削除され、外部からの閲覧ができないよう設定変更が行われました。

教育委員会と学校は、以下の対応を実施しています:

  • 7月17日:保護者へ事案の説明と謝罪の文書を送付

  • 7月18日:保護者説明会を開催予定

  • 関係者への謝罪と情報削除の完了確認

  • 被害の報告は現在のところなし

組織としての課題:教育現場のクラウドリテラシーと情報管理

今回の情報漏えいは、設定ミスという人的ミスが直接の原因ですが、背景には以下のような課題が潜んでいます:

  • クラウドストレージに対するリテラシー不足
    Googleドライブ等のクラウドサービスの共有設定は多様であり、誤操作による情報公開が容易に発生します。特に教育現場では、利用者が幅広く、設定の複雑さに対する理解が浸透していない可能性があります。

  • システム上の自動チェック機能の不在
    意図しない「広範囲への共有」設定を防ぐためのシステム的な制御が導入されていなかったことも問題です。たとえば、「外部に公開」「全ドメインに公開」等の設定時には警告や管理者承認を求めるなどの措置が考えられます。