2025年7月15日、報道各社により、日本生命保険の社員が出向先である三菱UFJ銀行から営業戦略などの内部資料を無断で持ち出し、日本生命保険社内の営業活動に流用していた事実が報じられました。
これを受けて、翌16日、日本生命保険は正式にリリースを発表し、関係者に謝罪するとともに、事案の概要と今後の対応方針を明らかにしました。
発覚した経緯と詳細
不正持ち出しが行われたのは2024年3月~4月の期間で、日本生命保険から三菱UFJ銀行に出向していた社員1名が、同銀行の保険販売戦略、業績評価体系、他社の保険商品改定情報などを含む内部資料を無断で取得。
その後、当該社員は日本生命保険の金融法人部門の営業担当者にメールで資料を送付しました。
さらに、当該営業担当者はこれらの情報を参考にして社内向け資料を作成し、2024年4月に部門内の約270名にメールで共有していたとされています。送信先には役員も含まれていたという報道もあり、組織的な問題に発展する可能性も指摘されています。
日本生命の対応と再発防止策
日本生命保険は、2025年7月にこの事案を把握し、現在も詳細な調査を継続中です。社内における情報の取り扱いやチェック体制の不備が問われる中、今後は真因の究明と再発防止策の策定・徹底に努めるとしています。
また、報道によれば、日本生命保険は今回の問題について関係者の処分も検討しているとのことです。
業界全体への影響懸念
生命保険各社は、銀行などの金融機関と密接な販売協力関係を築いており、銀行に多数の出向者を派遣しています。このため、今回の事案は他の保険会社にも波及する懸念があります。情報漏えいが不正競争防止法上の「営業秘密侵害」に該当する可能性もあり、法的な論点にも注目が集まっています。
参照
https://www.sankei.com/article/20250715-ZWPVVZUHD5O63AWQDZRDWDFSCU/







