プルデンシャル生命・ジブラルタ生命で新たな詐取7億9千万円-営業社員による金銭被害の総額は約39億円に拡大

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プルデンシャル生命・ジブラルタ生命で新たな詐取7億9千万円-営業社員による金銭被害の総額は約39億円に拡大

プルデンシャル・ホールディング・オブ・ジャパンは2026年7月24日、傘下のプルデンシャル生命保険とジブラルタ生命保険の営業社員による金銭詐取などで、新たに顧客125人に計7億9千万円の被害があったと発表しました。これまでの判明分を加えると、営業社員による金銭に関わる不適切な行為の被害総額は約39億円に膨らみました。同社グループは第三者委員会による調査を継続しており、被害はさらに拡大する可能性があります。今回新たに被害が判明したのは、2026年1月16日の公表を受けて顧客から寄せられた申し出のうち、補償対象と認定された分です。同グループは補償の進捗状況とあわせてこの被害拡大を公表しました。

サマリー

  • 2026年7月24日、プルデンシャル・グループが新たな金銭詐取7億9千万円(顧客125人分)を発表
  • これまでの判明分を加えた被害総額は約39億円に拡大
  • 新たな被害の内訳はプルデンシャル生命101人・6億2千万円、ジブラルタ生命24人・1億7千万円
  • 1月16日以降に寄せられた申し出のうち、現時点で半数にあたる365人の調査を完了
  • 調査は継続中で、被害はさらに拡大する可能性がある
  • 補償対象となった主な行為は金銭貸借、投資勧誘または斡旋
  • 当初公表分(約500人・約31億円)についても約440人の審査を完了し8億4千万円の補償を認定

区分 人数 金額
新たに判明した被害(補償お支払い対象) 125人 7億9千万円
├ プルデンシャル生命 101人 6億2千万円
└ ジブラルタ生命 24人 1億7千万円
当初公表分(1月16日) 約500人 約31億円
これまでの判明分を加えた被害総額 約39億円

何が起きたか――新たに7億9千万円の被害が判明、総額約39億円に

プルデンシャル・ホールディング・オブ・ジャパンは2026年7月24日、傘下のプルデンシャル生命保険とジブラルタ生命保険の営業社員による金銭詐取などで、新たに顧客125人に計7億9千万円の被害があったと発表しました。これまでの判明分を加えると、被害総額は約39億円に膨らんでいます。

今回新たに判明した7億9千万円の内訳は、プルデンシャル生命が101人で6億2千万円、ジブラルタ生命が24人で1億7千万円です。いずれも、2026年1月16日の公表を受けて顧客から寄せられた新たな申し出のうち、第三者委員会が補償対象と認定した分です。

同社グループは現時点で、新たに寄せられた申し出の半数にあたる365人の調査を終えており、そのうち125人への補償を決定しました。裏を返せば、残る半数の調査はこれからであり、同社は調査を継続していることから、被害はさらに拡大する可能性があります。補償対象となった事案の主な行為は、金銭貸借、投資勧誘または斡旋でした。

事案の経緯――1月の約31億円公表から被害が拡大

今回の被害拡大は、2026年初頭から続く一連の不祥事の延長線上にあります。

プルデンシャル生命は2026年1月、営業社員が顧客に投資話を持ちかけたり金銭を借りたりして、顧客約500人から計約31億円を受け取っていたと発表しました。同社の営業社員による金銭に関わる不適切な行為が組織的な広がりを持って表面化した最初の公表です。

続いて4月には、ジブラルタ生命も含めて別の顧客約700人から被害の申告があったことを明らかにし、第三者委員会による調査を進めていました。この4月時点で被害の裾野が当初把握分を大きく超えることが判明しており、今回7月24日の発表は、その申告分の調査が半数まで進んだ段階での中間的な報告という位置づけになります。

こうして、当初の約31億円から、今回新たに判明した約7億9千万円が加わり、被害総額は約39億円にまで膨らみました。調査が残る半数についても進めば、総額はさらに増える見通しです。

当初公表分の補償も進捗――約440人・8億4千万円を認定

同グループは、被害拡大とあわせて、当初公表した約500人・約31億円分の補償の進捗も公表しました。

この当初公表分については、約440人の審査が完了し、8億4千万円分の補償を認定したとしています。補償の可否は、プルデンシャル・グループから独立した第三者で構成される「お客さま補償委員会」が審査・判断しています。同委員会は、会社に法律上の責任がある場合に限らず、裁判で求められるような証明の有無のみにとらわれず、確認できた事実等を考慮した柔軟な審査を行っているとしています。

なお、補償が認定されなかったケースも一定数あります。同グループは、不適切な投資先の紹介はあったが金銭の授受や投資が行われていなかった場合、社員から既に全額の返金がなされていた場合、申し出内容の事実確認に必要な最低限の書類が提出されない場合などを、補償対象と判断されなかった事例として挙げています。

再発防止と組織的な課題

プルデンシャル・グループは、被害拡大防止のための注意喚起や調査を実施するとともに、再発防止に向けた経営体制の改革を進めているとしています。コンプライアンス意識の徹底、営業現場から独立した販売監督体制の整備、各部門の役割・責任の再定義などを通じて、ガバナンス態勢の高度化に取り組むとしています。プルデンシャル生命では顧客対応に関わる業務領域を「カスタマーオフィス」として新設し、ジブラルタ生命でも一部社員による不適切な行為を確認し注意喚起と調査を実施しています。

情報セキュリティやシステムの不正アクセスとは異なる事案ですが、内部不正の統制という観点では組織横断的な示唆を含んでいます。営業社員が顧客との個別の関係の中で金銭の授受を行うという行為は、社内システムのログには残らず、財務監査や資金トレースからも検知が困難です。だからこそ、営業現場から独立した監督体制と、顧客からの申告を受け止める窓口の整備が再発防止の鍵になります。今回、被害が当初把握分の約31億円から約39億円へと段階的に拡大していることは、公表を契機に顧客からの申告が集まり、水面下に埋もれていた被害が可視化されつつあることを示しています。調査の進展に伴い、被害総額はさらに増える可能性があり、同グループの対応が引き続き問われます。

なお、プルデンシャル生命の一連の不祥事の詳細と経緯、および7月24日公表の補償進捗状況の詳細については、それぞれ別記事で解説しています。


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