
2025年3月21日、警視庁と神奈川県警の合同捜査本部は、楽天モバイルのシステムに不正ログインし通信回線を契約した疑いで17歳の少年を逮捕したと発表しました。メンバーは「荒らし共栄圏」とされており過去のサイト乗っ取り事件に関与している可能性があります。
事件の概要
逮捕されたのは、無職の17歳の少年。少年は秘匿性が高い通信アプリ「テレグラム(Telegram)」で2024年4月、不正に入手した約3万件のIDとパスワードを使用し、指示を受けた横浜市の中学3年生ら2人が自作したプログラムなどを使ってシステムにログインし、回線を契約していたということです。
回線契約数は本人供述では「100回線程度」で、約120万円の不正利益を生んでいます。(1回線あたり80ドルで転売)
少年は、「楽天モバイルは契約できる回線数が多く、本人確認が甘い」と供述しており、他の中高生グループが生成AIを使って楽天モバイルに不正アクセスしていた情報をきっかけに、自身も犯行を計画したと話しています。
荒らし共栄圏のメンバー
逮捕インターネット上で誹謗中傷などのサイバー犯罪に加担していると見られています
荒らし共栄圏と称するサイトの乗っ取り行為は、大分みらい信用金庫のキャンペーンサイトや介護甲子園などを運営する日本介護協会のサイトで発生しており
愉快犯的な犯行が目立っていました。
楽天モバイルにも問題
そもそも楽天モバイルは、一つの楽天IDで最大15回線まで契約できる事が問題ではあります。
例えば、10個の楽天IDを新規作成・もしくは乗っ取り、全IDで回線契約を行えば最大150回線を契約できるのでオレオレ詐欺や犯罪に利用できる「飛ばし携帯」として悪用する事も可能です。
なお、他のキャリアは同一人物の個人契約の上限は5契約以下にしているキャリアがほとんどで、
NTTドコモとauは5回線、ソフトバンクは2回線までの契約となります。
一部参照