GoAnywhereの脆弱性をランサムウェア グループメデューサが悪用-Microsoft レポート

セキュリティニュース

投稿日時: 更新日時:

GoAnywhereの脆弱性をランサムウェア グループメデューサが悪用-Microsoft レポート

Microsoft Threat Intelligenceは、FortraのGoAnywhere Managed File Transfer(MFT)に存在するCVE-2025-10035(CVSS 10.0)の脆弱性が、Storm-1175(Medusaランサムウェア関連)により少なくとも2025年9月11日以降、実際の侵害で悪用されていると発表しました。

技術概要:ライセンスServletの署名検証回避→任意オブジェクト反序列化

脆弱性はAdmin ConsoleのLicense Servlet(~v7.8.3)に起因します。

攻撃者が正当らしく見えるライセンス応答の署名を偽造できると、サーバ側で任意オブジェクトを反序列化させられ、結果としてコマンド注入からRCEに至ります。公開レポートでは、ライセンス応答の入手・改ざん手段が成立すれば認証不要で到達可能とされ、外部公開インスタンスは特に危険です。

攻撃の流れ:初期侵入からMedusa展開まで

Microsoftの観測では、Storm-1175はこの脆弱性で初期侵入後、SimpleHelpMeshAgentといったRMMをGoAnywhereプロセス配下に配置して永続化を確立し、同タイミングでJSPファイルをMFTディレクトリに投下しています。

続けてユーザー/ホスト探索やnetscanでのネットワーク偵察を行い、mstsc.exeを用いて横展開。Cloudflare TunnelでC2を隠蔽しつつ、少なくとも一環境でRcloneによる持ち出しを実施し、最終段でMedusaランサムウェアを投入しました。ゼロデイ期の活動も報告されており、攻撃速度と一貫性のある手口が特徴です。

影響とリスク評価

管理境界の外側に露出したMFTは、認証回避かつ低複雑度でRCEに至るため、業務ファイルの大規模流出と停止の両リスクが現実的です。

RMM悪用とクラウドトンネル併用により検知をすり抜けやすく、侵入後の横展開まで短時間で到達します。既にパッチ適用済みでも、過去に侵入されていればRMM残置やWebシェル温存の可能性があるため、事後フォレンジックと体制の復旧が必要です。

いますぐ取るべき対策(実務向け)

まずFortraの推奨に沿って最新バージョンへ更新します。その上で、更新が過去の侵害を解消しない点を踏まえ、GoAnywhereのログにSignedObject.getObjectスタックトレース等がないかを遡及確認します。

インターネット側からの任意通信をファイアウォール/プロキシで原則禁止し、MFTサーバの閲覧・ダウンロード等の外向き通信を止めます。EDRはブロックモードで稼働させ、ASR(攻撃面減少)ルールでスクリプト悪用やWebシェル作成を抑止。周辺資産の把握にはDefender EASM等のASMを用い、露出中の未修正サーバを洗い出します。

資格情報は早期に棚卸ししてローテーション、取り回しの良いRDPやRMMの利用抑制も徹底します。

出典

Investigating active exploitation of CVE-2025-10035 GoAnywhere Managed File Transfer vulnerability