「ufotable Ticket」に大規模な不正アクセス-来店直前のキャンセルやシステム不具合が発生、SMS認証を導入

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「ufotable Ticket」に大規模な不正アクセス-来店直前のキャンセルやシステム不具合が発生、SMS認証を導入

鬼滅の刃のアニメ制作を行う、ufotableが運営する店舗予約システム「ufotable Ticket」に対して、2025年4月以降、大規模な不正アクセスが継続的に発生していることが明らかになりました。影響を受けたのは、「ufotable DINING」「ufotable DINING -HIROMA-」「ufotable MOCKTAIL BAR GINZA」の3店舗で、システム遅延や来店直前のキャンセル、メール配信の不具合など、さまざまな問題が顕在化しています。

システムへの影響と対応状況

ufotableによると、本システムへの不正アクセスは現在も継続しており、その影響で以下のような問題が確認されています。

  • 予約システムの動作遅延

  • 確認メールなどの配信不具合

  • 予約直前の不審なキャンセル

これにより、来店を予定していた利用者に混乱や不便が生じており、同社は「多大なるご迷惑をおかけしていることを深くお詫び申し上げます」としています。

現在、ufotableは不正アクセスの解消に向けて緊急対応を進めており、詳細については後日改めて公表するとしています。

個人情報の漏洩について

現時点では、お客様の個人情報の漏洩は確認されていないとufotableは明言しています。ただし、今後の調査結果によっては新たな報告がなされる可能性もあるため、利用者側にも注意が求められます。

安全対策としてSMS認証を導入

2025年6月6日より、ufotableは「ufotable Ticket」の安全性向上を目的として、SMS認証の導入を開始しました。これにより、今後の抽選申込みやログインには以下の要件を満たす電話番号が必要となります。

  • 日本国内で発行された電話番号(IP電話を除く)

  • 060、070、080、090から始まる番号

認証では、ワンタイムパスワード(OTP)のみが送信され、リンク付きメッセージや返信を必要とするメッセージが送られることはないとしています。これにより、なりすましやスクリプトによる自動攻撃への防御強化を図る狙いがあります。

利用者への呼びかけ

ufotableは、今回の一連の対応について「大変心苦しい」としながらも、引き続きユーザーの安全を最優先に、対策と復旧に取り組む姿勢を示しています。また、ユーザーには最新情報に注意するよう呼びかけています。

参照

https://www.ufotable.com/about/