
2024年6月21日 バイデン政権は長年にわたる国家安全保障とデータプライバシーの懸念、および重要なインフラの保護強化を理由に、米国内でロシアのサイバーセキュリティ企業[「カスペルスキー」製のセキュリティソフトウェアの使用を禁止する計画を発表しました。今回 米「カスペルスキー」が7月20日から米国での事業を「段階的に縮小」し、米国拠点を廃止する事が決定しました。
2024年9月:アメリカのカスペルスキーはアメリカを拠点に置くPango Group(パンゴ グループ)に買収され、同社が提供するUltraAVへ移行する事が発表されました。
米「カスペルスキー」閉鎖の概要
カスペルスキー社は米国のセキュリティニュースサイト ゼロデイに対し、当初は法廷で争うと宣言していたものの、
新たな禁止措置を受けて7月20日から米国での事業を「段階的に縮小」し、米国拠点の拠点を廃止すると述べた。
カスペルスキーは米国部門の従業員の何人が解雇されるかは明らかにせず、「影響を受けるのは米国内の従業員50人未満」と述べ、退職金を受け取ると伝えたが、退職金の内容については語らなかった。
2024年9月29日からウイルス対策ソフトの「カスペルスキー」が利用禁止に
この初めての禁止措置は9月29日に開始され、モスクワを拠点とするウイルス対策会社は国内のどこでもサイバーセキュリティサービスを提供できなくなる。既存の顧客も同日以降はカスペルスキーのソフトウェアをアップデートできなくなる予定です。
ジーナ・レモンド商務長官は「ロシアは、カスペルスキーのようなロシア企業を利用して米国人の個人情報を収集し、兵器化する能力と意図があることを示した。だからこそ、われわれは今日とっているような行動を取らざるを得ないのだ」と記者との電話会見で述べました。
デンマーク国内でも「カスペルスキー」が利用 禁止に
デンマークは、国内の企業に対してセキュリティソフトの「カスペルスキー」を利用しないよう要請した事をデンマークの国内メディアが報じました。背景にはアメリカ国内でも「カスペルスキー」の利用を禁止した事にあります