Pixel 9のゼロクリック型サイバー攻撃をProject Zeroが実証 音声添付の自動解析が新たな攻撃面に

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Pixel 9のゼロクリック型サイバー攻撃をProject Zeroが実証 音声添付の自動解析が新たな攻撃面に

Googleの脆弱性調査チームProject Zeroは2026年1月、Pixel 9を対象にしたゼロクリック型サイバー攻撃の実証研究を公開しました。GoogleメッセージがSMSやRCSで受信した音声添付を、ユーザー操作なしで自動的にデコードして文字起こしなどに備える仕様が、音声デコーダをゼロクリックの攻撃面に押し上げたと指摘しています。

何が問題になったのか

Project Zeroが示したのは、音声デコーダの脆弱性を起点に、端末側でバックグラウンド解析が走るだけで侵害につながり得るという点です。

第1段ではDolby Unified Decoderの脆弱性CVE-2025-54957を悪用し、メディアデコード用の隔離プロセスであるmediacodecの文脈で任意コード実行に到達する流れを解説しています。

NVDの説明でもCVE-2025-54957は、DD+の不正ビットストリーム処理で長さ計算が整数の巻き戻りを起こし、結果としてバッファが小さく確保されてアウトオブバウンズ書き込みに至り得る問題だと整理されています。

カーネル侵害までの連鎖も想定

Project Zeroは、この研究が3部構成であることを明示し、続く段でPixel 9上の別の脆弱性CVE-2025-36934を用いてmediacodecから権限を引き上げる流れを扱うとしています。

NVDではCVE-2025-36934について、bigwave関連コードにおける競合に起因するUse After Freeで、ユーザー操作なしにローカル権限昇格につながり得ると説明しています。

修正状況と利用者側の対処

Project Zeroは、今回扱う脆弱性群は2026年1月5日時点で修正済みだとしています。

そのためPixel 9を含む対象端末では、少なくとも2026年1月のセキュリティ更新を適用し、メッセージやメディア処理に関わるコンポーネントを最新状態に保つことが基本対応になります。